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柿谷「成長したところを見せたかった」、C大阪が復帰のクルピ監督に白星プレゼント

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[9.1 J1第24節 新潟0-1C大阪 東北電ス]

 J1第24節のアルビレックス新潟セレッソ大阪戦は、後半36分にFW柿谷曜一朗が決めた決勝ゴールによって、アウェーのC大阪が1-0で勝利。8月29日にC大阪監督へ復帰したばかりのレヴィー・クルピ監督に白星をプレゼントした。

 勝ち点26で14位のC大阪と同24で16位の新潟。新潟が勝てば順位が入れ替わるというJ1残留争いへ向けた重要な直接対決は、C大阪が制した。C大阪は後半36分、GKキム・ジンヒョンのゴールキックに反応した交代出場のFW杉本健勇が敵陣右中間でDFに競り勝つ。頭でPAへと落としたボールを新潟DF鈴木大輔がクリアしようとするが、蹴りだすことができない。あきらめずに追っていた柿谷がボールを奪うと、渾身の右足シュートをゴール右隅へ叩き込んだ。

 柿谷は決勝ゴールについて「(それまで)外していたので、どんな形でもゴールを決めようと思っていた。(杉本)健勇が絶対に競り勝ってくれると思っていた。DFのミスもあった。冷静というよりも気持ち込めて思い切り打ちました」と勝利に貢献できたことを喜んでいた。

 クルピ監督の復帰戦となったこの日、C大阪は足に違和感を訴えていたDF茂庭照幸に代えてDF山下達也を起用したことを除くと2-0で勝った前節・横浜FM戦と同じ先発メンバー。柿谷を起点に前へ前へと攻めこんでいくC大阪は前半27分に柿谷の左クロスからMF枝村匠馬がヘディングシュートを放ち、前半終了間際にはスペースへ飛び出した柿谷が決定的な右足シュートを放つ。

 後半もMF山口螢の直接FKなどゴールを狙ったが、なかなか1点を奪うことができなかった。それでも柿谷の値千金の一撃で勝ち点3獲得。クルピ監督に白星をプレゼントした柿谷は「自分の成長したところを見せたかった。良かった」。指揮官も「本当に嬉しく思います。それには理由がって、まずセレッソに帰ってこれたこと。直接対決となったアルビレックス新潟に勝つことができたこと。そして選手のパフォーマンスですね。一人ひとりがベストを尽くしてくれたし、もっと順位を上げられる」と勝利に感動し、今後への手応えを口にしていた。

 ホームの観衆に後押しされた新潟は、前半22分にFWミシェウの左クロスからFWブルーノ・ロペスが決定的なヘディングシュート。後半もDF坪内秀介の思い切った右足ミドルなどでC大阪ゴールを狙った。0-0の後半18分からMF田中亜土夢、同25分からはFW矢野貴章を投入。勝ち点3獲得のために攻撃的カードを連続して切った新潟。3人目の交代策としてFW平井将生も投入したが、その直後に決勝点を奪われた。前節、アウェーで鹿島を1-0で下し、勢いに乗ってホームゲームを迎えた新潟だったが、痛い敗戦となった。

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