beacon

チーム完敗、自身も途中交代…田中陽「次勝ってメダルを取る」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.4 U-20女子W杯準決勝 日本0-3ドイツ 国立]

 不完全燃焼で優勝の夢潰える――。ドイツ女子W杯のMF澤穂希に続く「優勝&得点王」も期待されていたヤングなでしこのエース、MF田中陽子だったが、ドイツの固い守備の前にチームは完敗を喫し、自身も沈黙した。

「想像以上にフィジカルが強かった。2~3人で(ボールを)奪いにこられたので、一人では無理でした」

 吉田弘監督が再三指摘してきたとおり、前半1分の失点で浮き足立ってしまい、前半20分までに3失点を喫した。

「ハーフタイムは、相手のCBが(西川)明花に張りついてたので、動きながらボールを受けて相手を揺さぶろうという指示でした。(柴田)華絵とは、(相手が)ボランチを使ってこないで最終ラインからボールを出していたので、前からプレッシャーをかけようと話しました」

 この作戦が功を奏し、日本は後半に入るとペースをつかむ。しかし、反撃の狼煙をあげ始めた後半16分、田中陽は無念の途中交代。「役不足だった」と、この日の試合を振り返った。

 多くの選手がうつむきがちにミックスゾーンをあとにする中、これまでの試合と同様に時折笑顔をまじえながら気丈に質問に答えていた田中陽。エースの気持ちは早くも8日に行われるナイジェリアとの3位決定戦に向かっている。

「これからのサッカー人生を考えると(今日の敗戦は)いい経験。最後は絶対にメダルを取って終わりたいです」

 泣いても笑っても残り1試合。不屈のエースが狙うは「銅メダル&得点王」だ。

(取材・文 奥山典幸)

▼関連リンク
U-20女子W杯2012特集ページ

TOP