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連覇目指す鹿島、大迫2発などで先勝!!柏は敵地で2点を奪うも敗戦

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[9.5 ナビスコ杯準決勝第1戦 鹿島3-2柏 カシマ]

 ナビスコ杯の準決勝第1戦が5日に各地で行われた。連覇を目指す鹿島アントラーズはホームで柏レイソルと対戦し、3-2で競り勝った。FW大迫勇也が決勝点を含む2得点の活躍。2度追いつかれるも3度突き放し、先勝した。一方の柏はアウェーゴール2発を奪うも敗戦。公式戦5戦勝ちなし(2分3敗)となってしまった。第2戦は来月13日に柏のホームで行われる。

 鹿島は日本代表でDF岩政大樹が不在。最終ラインではDF山村和也とDF中田浩二も負傷離脱しているため、DF青木剛とDF昌子源がCBを組んだ。一方、最近の公式戦では4試合勝ちのない(2分2敗)柏は、1日の名古屋戦(0-1)から先発2人を変更。MF茨田陽生とMFジョルジ・ワグネルが先発した。

 試合は前半7分に動いた。左サイド深い位置でDF近藤直也がクリアしたボールを敵陣中央でMF小笠原満男がカット。丁寧に頭で落とすと、これを受けた大迫がドリブルで前進し、左足でグラウンダーのシュートを突き刺した。大迫にとっては、1日の神戸戦(1-0)に続いての公式戦連弾。鹿島が先制に成功した。

 しかし前半35分に柏が追いつく。DF渡部博文のパスから左サイドへ抜け出たジョルジ・ワグネルがクロスを入れる。ゴール正面へ飛び込んだ茨田がヘディングシュートを決めた。1-1と試合は振り出しに戻された。だが1分後の同36分に鹿島が2度目のリードに成功。小笠原のパスをFW興梠慎三がPA内へつなぐと、これにMF柴崎岳が反応する。PA内右でのトラップは長くなるも、必死に左足を伸ばすと横パス。詰めていたMFレナトがゴール前左からシュートを流し込んだ。鹿島が2-1と勝ち越し、前半を折り返した。

 後半開始から柏は2選手を交代。MF栗澤僚一と渡部に代わって、FWネット・バイアーノとDF橋本和をピッチへ送った。すると、この采配が的中。後半17分に柏が再び試合を振り出しに戻す。MFレアンドロ・ドミンゲスからのくさびを受けたネット・バイアーノがPA内へヒールパス。走り込んできたレアンドロが右足ダイレクトでグラウンダーのシュート。これが左サイドネットに決まり、柏が2-2に持ち込んだ。

 しかし、この日の鹿島は粘り強かった。失点から7分後の後半24分に3度目のリードを奪う。DF新井場徹のパスをPA手前、ゴール正面で受けた大迫がワントラップから右足シュート。迷いなく右足を振り抜くと、ボールはゴール左上隅へ突き刺さった。大迫のこの日2点目で3-2と勝ち越した。

 リードした鹿島は、後半27分には興梠に代わって、MF遠藤康。同36分にはレナトに代わって、MF本田拓也をピッチへ送る。途中出場の遠藤が果敢に仕掛けてはゴールを狙った。対する柏は後半40分に最後の選手交代。MF大谷秀和に代えて、DF藤田優人が出場した。しかし流れを変えることはできず。あと1点が奪えない。

 逃げ切りたい鹿島は後半ロスタイム3分には最後の交代カードを切り、2得点の大迫に代わって、FWジュニーニョをピッチへ送った。終了間際のロスタイム4分には、柏の橋本が左足でミドルシュートを放つもクロスバー上へ大きく外れた。試合は3-2で終了し、ホームの鹿島が先勝。アウェーゴール2得点を奪った柏だったが第1戦は落とした。

 試合後、2得点を決めた大迫は「勝ったんですが次に勝たないと意味がないので、切り替えてまた頑張りたい」と淡々とコメント。「最近は迷いなくできているので、この調子でやっていきたい」と公式戦2戦連発にも冷静に話していた。

 また主力CB不在のなか、奮闘をみせたCB昌子は「先輩たちもいるので思い切ってやろうと思っていました。ずっと緊張しっぱなしだったが、いい緊張感で試合ができたので良かった」とハニかむと「CB不在ですけど、みんながいなくても僕がいれば大丈夫と思ってもらえるように頑張りたい」と意気込んでいた。


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