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柏、U-18チーム相手に不満の内容も公式戦6戦ぶり白星

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[9.8 天皇杯2回戦 柏 3-0 柏U-18 柏]

 柏レイソルは貫禄の強さでU-18チームの挑戦を退けた。前半14分、敵陣でボールを動かしてDFを外すと、FWネット・バイアーノとのワンツーでフリーとなったMFレアンドロ・ドミンゲスが左足ダイレクトで先制ゴール。さらに前半ロスタイムには左サイドでのパスワークで相手DFを振り回すと、最後はMFジョルジ・ワグネルからのパスを受けたレアンドロ・ドミンゲスが再びワンタッチでのシュートをゴールへ流し込んだ。

 2-0で折り返した後半、柏は一気に試合を締めにかかる。前半から2選手を交代しMF澤昌克とSB藤田優人を投入。やや自由にボールを持たせてしまっていた柏U-18MF秋野央樹を澤にマークさせてキーマン封じにかかる。同時に機動力のある澤が相手ディフェンスラインの背後を狙うと2分、CB増嶋竜也の縦パスで抜けだした澤が右足でゴールを破って3-0。これで勝敗の行方をほぼ決定づけた。

 ただし、この後、チームはチャンスをつくりながらも4点目を奪うことができず停滞。またMF大谷秀和は「点差がついた後、ちょっと怠慢なプレーもあった。ミスは仕方ないけれど奪い返していかなければいけない。SBのところで数的優位をつくられてしまっていた。ユースだから大丈夫じゃなくて、最後までやらないといけない」と引き締めていた。

 チームは5日のナビスコ杯準決勝第1戦で鹿島に2-3で敗れるなど公式戦で5試合連続未勝利。だからこそ、いい内容で勝たなければならなかった。この日は弟分の柏U-18との対戦で普段と会場の雰囲気も違い、難しい試合だったことは間違いない。ただ広島などのJ1勢も敗れているトーナメントの初戦を勝ったことについてはネルシーニョ監督も「次に進めるという結果を残したことは最大の収穫」と前向きだった。

(取材・文 吉田太郎)
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