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Jデビューの中島のゴールで東京Vが福岡に追い付く

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[9.14 J2第33節 東京V 1-1 福岡 味フィ西]

 J2は14日に第33節を行い、東京ヴェルディは味の素フィールド西が丘でアビスパ福岡と対戦した。川勝良一監督が辞任し、高橋真一郎監督が就任して初陣となった東京Vだが、前半20分にCKから福岡のDF古賀正紘にJ2初ゴールを決められて、先制を許す。攻めながらもゴールを挙げられない東京Vは、後半33分にMF中島翔哉をピッチに送り出す。その5分後だった。Jデビューの中島がゴールを決めて、東京Vが同点に追い付く。その後も福岡を釘づけにしたが、得点は挙げられず。勝ち点1を分け合っている。

 東京Vは8日の天皇杯・HOYO大分戦(3-0)のスタメンから3選手を変更した。ゴールマウスにはリーグ戦で10試合連続スタメンとなるGK土肥洋一が入り、中盤では梶川諒大が9試合ぶりにスタメン出場。FWにもアレックスが4試合ぶりに先発起用されている。対する福岡は9日の天皇杯・福岡大戦(4-2)から2選手を変更した。天皇杯で末吉隼也が起用されたボランチには、出場停止のMF鈴木惇に代わりに堤俊介が起用された。また天皇杯ではベンチ入りしなかった坂田大輔も、先発に復帰している。
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 立ち上がりから、ボールを支配したのは7位の東京Vだった。福岡を押し込み、右サイドのDF森勇介がゴール前に再三、好クロスを送り込む。しかし、前半13分にはMF飯尾一慶のボレーがクロスバーの上を越える。飯尾は同15分にも森のクロスからヘッドでゴールを狙ったが、GKの正面を突いてしまう。

 得点機を生かせない東京Vに対し、福岡が最初のチャンスから得点を挙げる。前半20分、CKを得るとMF堤俊輔の入れたボールを古賀がヘディングシュートを流し込み、1-0と先制した。

 1点を追うことになった東京Vは、その後も攻勢に試合を進めるが、前半29分にMF中後雅喜のFKは左ポストを叩き、こぼれ球に反応したDF高橋祥平のシュートもGK河田晃兵に防がれてしまい、同点に追い付くことはできない。このまま福岡が1点をリードして前半を折り返した。

 後半に入っても東京Vが押し気味に試合を進めるが、14分に中後が蹴ったFKは再びクロスバーに嫌われてしまう。後半25分、東京Vの高橋監督は、アレックスを下げて、FWジミー・フランサをピッチに送り込んだ

 逆に後半27分には福岡がチャンスをつくる。FWオズマールがGK土肥洋一と1対1になるが、シュートはGK土肥に弾かれて、右ポストを叩いて外れて行く。CKからもオズマールがヘディングでゴールを狙ったが、ミートはできずに追加点は挙げられなかった。

 後のない東京Vは、後半33分に飯尾を下げて、18歳の中島を起用した。その5分後だった。右サイドのクロスが左に流れると、ボールを受けた中島がシュートを決めて、攻め続けていた東京Vが、ついに同点に追い付いた。

 その後も東京Vは猛攻を仕掛けたが、最後までゴールを割ることはできず、1-1で試合は終了。ほとんどの時間帯で福岡を押し込んでいた東京Vにとっては、手痛いドローとなってしまった。

(取材・文 河合拓)

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