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リーグ戦、約2年ぶり2ゴールの鹿島FW興梠「夏は苦手です」

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[9.15 J1第25節 川崎F 2-2 鹿島 等々力]

 最初のチャンスを逃さなかった。前半6分に、最終ラインの背後を取った鹿島アントラーズのFW興梠慎三は、MF柴崎岳からのパスを受けると、リーグ戦では実に11試合ぶりとなるゴールを決めた。さらに16分にもMFドゥトラがPA内で倒されてPKを獲得すると、GK杉山力裕の逆を突いて、右サイドに流し込んだ。リーグ戦での2ゴールは、実に2010シーズンの第24節・横浜FM戦(2-0)以来だが、2-2の引き分けという結果に終わり「点を取れたけど、安堵感は全くない」と、笑顔はなかった。

「良い内容だったと思うし、2点取れましたが、前半の悪い時間帯に失点したことでこういう結果になったと思う。得点場面以外にも良い形はできていた。最後の決定機を決められるか、決められないかで、こういう結果になることにサッカーの怖さを改めて感じました」と悔しがった。

 PKを蹴ったことについては、「監督の指示だった」と明かし、「毎試合ミーティングでオレが蹴るように言われているので、自信を持って蹴りました」と振り返る。久しぶりのゴールにも安堵感はないと話すが、5節の浦和戦から8節のG大阪戦まで、4試合連続でゴールを挙げていたストライカーは、「これをきっかけにゴールを重ねていきたい。夏は苦手です」と、暑さが和らいでいく今後の爆発を宣言した。

(取材・文 河合拓)

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