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山形、J1復帰へ痛恨の3連敗…草津・小林の3発に沈む

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[9.23 J2第35節 草津3-1山形 正田スタ]

 J2第35節の15位・ザスパ草津対7位・モンテディオ山形戦は、MF小林竜樹のハットトリックの活躍によって3-1で草津が勝った。草津は約3か月半ぶりとなるホームでの白星。一方の山形は3連敗となった。
 
 J1復帰を目指す山形が痛恨の敗戦を喫した。草津との過去の対戦成績は8勝7分1敗。“カモ”としていた相手との対戦で連敗を2で止め、終盤戦へ向けて勢いをつけたかった。だが、今季J2で28試合1得点の小林に3ゴールを献上してしまった。

 立ち上がりからアグレッシブに前へ出てくる草津からなかなか主導権を握ることができなかった。FW中島裕希の左足ミドルなどで流れをつかもうとしたが、前半24分にリードを奪われてしまう。草津は左サイドでダイレクトでボールを動かすと、中央から長い距離を走ってサポートしていたMF櫻田和樹が左足クロス。ニアサイドを狙ったFW土井良太の背後から中央へ飛び込んできた小林が頭で合わせると、シュートはゴール左隅へ吸い込まれた。

 山形は32分に右サイドを打開したMFにブランキーニョのラストパスをFW林陵平がゴールへ押し込むが、オフサイドの判定でノーゴール。後半もFW中島裕希のポストプレーからブランキーニョが右足でゴールを狙うなどシュートまで持ち込んだが、GK北一真の好守に阻まれてしまうなどゴールが遠い。

 逆に草津は後半10分、再び櫻田-小林の“ホットライン”が開通。相手の左CKからカウンター攻撃を繰り出すと、PAへ放たれた櫻田の左アーリークロスを小林がスライディングシュートで合わせて2-0とした。この日、抜群のゴール嗅覚を見せていた小林はさらに20分、FW遠藤敬佑のスルーパスを右足でゴールへと流し込んでハットトリックを達成した。

 山形は直後の23分、ブランキーニョが右サイドから出したラストパスから8試合ぶり先発のDF石井秀典が右足で決めて2点差とした。30分にFW北村知隆、36分には前・草津のFW萬代宏樹、そして37分にもMF廣瀬智靖と立て続けにアタッカーを投入。前線の林と萬代にボールを集めて何とかゴールをもぎ取ろうとする。だが、これ以上の追撃をすることはできず試合終了。連敗を止めることはできなかった。

 ヒーローとなった草津の小林は試合後のヒーローインタビューで「嬉しいです! 長い間ホームで勝てなくて、前節の富山戦でボク自身がビッグチャンスを2度も外してしまったので、そのために勝てなかった部分があったので、今回どうしても勝ちたかった。こんなに人が来てくれている中でしっかり勝てることはとてもいいこと。続けていきたいと思います」。6月2日の福岡戦以来となるホームゲームでの勝利をサポーターとともに喜んでいた。

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