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扁桃炎から復帰の内田、「ウシダ行かないぞ、みたいなザワザワは感じた」

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 ブンデスリーガは25日、第5節1日目を行い、DF内田篤人の所属するシャルケ04はホームでマインツと対戦し、3-0で快勝した。内田は公式戦4試合ぶりに先発復帰し、2試合ぶりの白星獲得に貢献。「DFで出たときは無失点じゃないとあまり評価されない。失点したくない。DFは試合に出たときに勝つ、さらに無失点が一番」と胸を張った。

 扁桃炎の影響で欧州CLも含めて公式戦3試合連続で出番のなかった内田だが、チームが前節のバイエルン戦(0-2)で今季初黒星を喫したこともあり、約1か月ぶりにチャンスがめぐってきた。「シャルケはいい選手が多いから競争はいつもあるけど、自分で体調を崩したからしょうがないかなと」。チーム内の競争については「あまり気にしてない。普通にやれば。監督も分かっているし、去年の立場とは違う。普通にやれればというのはある。一生懸命やらなきゃダメなんだけど」とマイペースを貫くが、「でも、試されている感はある。勝たさなきゃダメ。勝たなきゃダメ」と力を込める。

 前半21分にMFファルファンのPKで先制したものの、後半36分に2点目を決めるまでは苦しい展開だった。「勝てばいいでしょ。ブーイングされても。今日はブーイングされたから、試合後、一周しなかった」。そう振り返る内田は「ほとんど上がってない」と言うように、この日はバランスを重視し、オーバーラップは抑え目だった。

「俺を攻撃の人って言う人はサッカーをあんま分かってない。俺、ポジション低いから。俺は攻撃の人間ではない」。まだ病み上がりということもり、あくまでSBとして、まずは守備を重視した。「今日見てた人からは『ウシダ行かないぞ』みたいな、ザワザワっていうのは感じた。言いたいことは分かるけどさ」。周囲の期待はオーバーラップからのクロス。それは分かっているからこそ、「これで(コンディションが)戻ってくれば……」と静かに闘志を燃やしていた。

(取材 了戒美子)

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