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[コマスポ]2点差を追いつくも、最後に力尽き痛恨の黒星

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2012第86回関東大学サッカーリーグ2部・第14節は22日、青山学院大学緑ヶ丘グラウンドで駒澤大vs青山学院大が行われた。逆転勝利を収め、勢いに乗りたい駒大と、5失点で完敗を喫していた青学大。両者の状況は対局だったが、試合展開は一転して青学大ペースとなる。駒大は2失点後追いつき、逆転を狙ったが、3点目を許し万事休す。2位との差が7へと広がってしまった。

 立ち上がり、平国大戦ではほとんど見られなかったサイド攻撃が機能し、何度も青学大ゴールに迫る。しかし、最後のクロス、シュート精度が低く、得点には至らない。すると、DFの寄せが甘くなったところを突かれ、決定的場面を作られる。ここはGK大石健太(3年=磐田北高)がセーブし得点を許さず、緊迫した状況が続いた。その後も一進一退の攻防が続き、20分にはMF碓井鉄平(3年=山梨学院大学付属高)が惜しいFKを放った。しかしその直後、一瞬のすきを突かれ失点する。ゴールキーパーからの素早い展開で、青学大MF木澤純平(3年=東京Vユース)がピッチ中央パスを受ける。そのままドリブルで運ぶと、スルーパス。FW西田直斗(4年=熊本県立大津高校)がボールを貰うと、駒大ディフェンス陣の詰めが甘くなりシュートを許す。これが決まり、先制点を許した。その後は、駒大がフリーでヘディングシュートを打つもわずかに枠をとらえきれないなど、運にも見放され同点ゴールを奪えない。すると42分、再び中央を崩され失点する。西田のポストプレーから、MF白井悠太(4年=鎌倉高)がミドルシュート。低い弾道でゴールに突き刺した。前半を終えて0-2、苦しい展開で折り返す。

 後半に入り、前半同様形は作る駒大。開始直後にMF奥村情(4年=名古屋U-18)の右クロス、中でフリーとなっていたMF湯澤洋介(4年=矢板中央高)が狙うが決めきれず。ただ、ゴールの匂いを感じさせたファーストシュートだった。54分に青学大はコーナーキックからヘディングシュートを放つが、これはわずかにポスト。ピンチをラッキーな形で防いだ駒大は、直後に待望の得点を奪う。ゴール前に押し込んだところ、MF山本大貴(3年=ルーテル学院高)がボールへ競りに行ったところで、青学ディフェンダーがペナルティエリア内でファウル。PKを獲得する。これを碓井がきっちりと決め、まずは1点を返す。こうなると乗ってくるのが駒大攻撃陣。続く62分には右サイドで粘った湯澤がゴール前へとパスを送る。絶妙のタイミングで抜け出した山本が左足で押し込み2点目。2-2の同点に追いついた。

 こうなれば逆転したい駒大は、サイドを中心に攻め、チャンスを作るが、あと一歩決められない。すると逆に青学大にカウンターを食らう。センターサークル付近からドリブルで運ばれると前線へ。細かいパス交換から最後はMF荒木大吾(1年=柏U-18)に決められ2-3。再びリードを許した。最後まであきらめない駒大は前線にロングボールを入れ押し込むが、同点には追いつけず。後期早くも2敗目を喫し、昇格権の2位に勝ち点差7と、今後に向けあまりにも痛い一敗となった。

 出場停止から戻ってきたDF三澤祥馬主将(4年=三菱養和SCユース)は「全員が球際とかゴール前できっちりやっていかないと失点はなくならない」と話したが、同じ形で中央を崩され3失点を許す厳しい現実。次戦の改善は必要不可欠だ。「決定的なのを決められないとダメだということ」(秋田浩一監督)とあるように、チャンスは幾度となく作るものの、最後の精度を欠いた。より丁寧に、気持ちを込めてゴールを狙っていかなければ、駒大に明るい未来はない。

 痛い敗戦で、順位こそ3位なものの、上との差は確実に開いている。昇格に向け、かなり厳しい状況に立たされていることは確かだが、一戦一戦をものにし、直接対決を制することが出来れば、まだまだ可能性はある。逆境をはねのけること、駒大にはその強さがあったはずだ。自信を取り戻して、次からの試合に臨んでほしい。

[写真]何度もゴールへ迫り、同点弾を決めた山本

(文 駒大スポーツ 森下和貴)
(写真 同 鎌田航平 )

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