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サウサンプトンDF吉田が右SBでも奮闘。チームはフルハムと2-2で分ける

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 プレミア・リーグは7日、第7節を行い、日本代表DF吉田麻也とFW李忠成の所属するサウサンプトンは、フルハムと対戦し、2-2で引き分けた。吉田はCBでリーグ戦4試合連続のスタメン出場を果たしたが、チームメイトの負傷を受け、前半8分からは右SBでプレーした。一方、李はベンチ外となっている。

 試合は早い時間に動く。6試合で11点と高い得点力を見せているサウサンプトンが前半4分、CKからDFジョゼ・フォンテがヘディングシュートを決めた。しかし、先制点から3分後に右SBフレイザー・リチャードソンが負傷し、DFヨス・ホーイフェルトとの交代を強いられた。サウサンプトンはホーイフェルトをCBで起用し、吉田を右SBに移して急場を凌ぐ。

 アクシデントに見舞われたサウサンプトンだが、その後も試合を優勢に進める。前半17分にはFWジェイ・ロドリゲスからのパスを受けたFWリッキーランバートがシュートを打つが、GKの正面を突いた。同22分にもCKからのボールが、MFジェイソン・パンチョンの前にこぼれるが、パンチョンのシュートは右ポストを叩いてしまう。同40分には再びランバートが決定機を得たが、GKに防がれて得点はできない。

 後半も序盤はサウサンプトンのペースで進む。後半6分には右サイドからのクロスにランバートが合わせるが、ダイレクトで放ったシュートはクロスバーを大きく越えて行った。同15分にはフルハムもチャンスを得てゴールに迫ったが、ゴールライン上で体を張るサウサンプトン守備陣の前に、得点を挙げることはできなかった。後半20分には、MFカカニクリッチの突破を手で押さえ込んだ吉田に、イエローカードが示される。

 好機をつくるフルハムは、後半24分にPA外にこぼれたボールをDFヨン・アルネ・リーセが、左足で捉える。強烈なシュートは枠を外れていたが、ホーイフェルトがクリアーしようとしたボールが、ゴールに突き刺さり、試合は振り出しに戻った。さらに後半43分、フルハムは右サイドから折り返したボールをMFキーラン・リチャードソンが合わせて、逆転に成功する。

 サウサンプトンのファンも帰り始めていたが、チームは諦めることなく最後まで戦った。後半45分にはセットプレーからフォンテが、この日2点目となるゴールを挙げて、2-2に戻した。このまま試合は2-2で終了。SBとしては、攻撃面に物足りなさもあった吉田だが、相手の縦パスに対し、何度も出足の良いパスカットを見せ、クロスも体を張ってブロックするなど、守備面で奮闘し、チームの勝ち点1獲得に貢献した。


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