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10/10A代表練習後の選手コメント

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 欧州遠征中の日本代表は10日、パリ郊外で練習を行った。冒頭15分間は報道陣に公開されたが、右ふくらはぎ痛のMF本田圭佑(CSKAモスクワ)は前日9日に続いて軽いジョギングなど別メニュー調整だった。

以下、練習後の選手コメント

●FW香川真司(マンチェスター・U)
―代表でのプレーを欧州で見てもらえるのは初めてだが?
「日本代表は欧州ではまだまだ知られていないから、しっかりインパクトを残していきたい。日本はやれるということをアピールしていきたい。技術面では高いものを見せられると思っている」
―フランスの印象は?
「ドルトムント時代にもフランスのチームと試合をしたが、メリットとデメリットがあると感じていた。今日、ビデオミーティングをして、フランスは身体能力は高いけど、そこに頼っているところが多い。アフリカ移民が多いので、そういうところがある。DFは、ラインの上げ下げやマークの付き方がイージー。マークを外せばチャンスになる」
―連係が大事になる?
「個人の能力だけではなかなか難しい。1対1で仕掛けていくことはどの国でもクラブでも必要だけど、僕らの良さはチームとして戦うことやチームとして攻守の切り替え。アジアでやってきたそういうことを、欧州でどこまでやっていけるか」
―DFを崩すイメージは?
「マークが甘いのでマークを外せばチャンスになる。パスワークをうまく使いながら、辛抱強くやっていけば、相手も崩れていくと思うので、そこを突いていきたい」
―本田がいない試合ではどういうことに注意していきたい?
「出る選手によってタイプが変わる。うまくコミュニケーションを取って攻撃を組み立てていきたい。チームワークをしっかり。だれが出ても変わらないチームにしたい」
―ビッグマッチという楽しみは?
「なかなかこういうところで試合はできない。アウェーでの試合はなかなか経験できないので、大事な機会。でも、絶対やれると思う」

●FW清武弘嗣(ニュルンベルク)
―代表初ゴールを狙う?
「取りたいし、そのためにはいつも以上にゴールの意識を強くしないといけない」
―フランスのDFの印象は?
「身体能力が高いと思うけど、SBが上がってくるので、そういうところを突いていきたい。サイドから崩すのが一番チャンスになるし、うまくつくれれば」
―アウェーで強豪国相手の試合となるが?
「自分がどこまでできるか知りたいし、あとはチームとしてどこまでできるか」

●MF中村憲剛(川崎F)
―本田が欠場となればチャンスが来そうだが?
「いつでも試合に出る準備はしている。がんばりたい」
―代表の欧州遠征というと岡田監督時代のオランダ遠征もあったが?
「前回のオランダ戦は僕も出ていたけど、負けたけどよかったというか、そのときの日本代表の立ち位置が分かるし、いろんなことが見えた。足りないところ、通用するところを見つけて、成長する糧になればいい。やるだけなので。今の日本の戦い方でぶつかればいいと思う。守ったりするんじゃなくて、ぶつかって見つかることが必ずある」
―攻撃のイメージは?
「サイドに入ったら2対2でも仕掛けろと(監督は)言っている。そこにどう絡むか。自分が絡めば3対2になるし、2人で崩せるなら自分は中に入ればいい。選択肢は頭に入っている」
―フランスは中盤にアンカーを置きそうだが?
「アンカーのタイプによっても変わる。マンツーマンで付いてくるアンカーもいるし、ゾーンで守るアンカーもいる。試合の中でどうなってくるか、自分で判断すればいい」
―フランスを意識した練習をしている?
「この3日間の練習は、フランスをだいぶ意識していた。相手を外す動きはこっちでも使える。いかにフリーになって前を向くかがポイント」

●MF遠藤保仁(G大阪)
―本田が欠場となる可能性もあるが?
「(本田が)いない時期もあったし、間に合わなかったら間に合わなかったで、やることは変わらない。選手が代われば特長は多少変わるけど、チームとしての戦い方は変わらない。代わりに入る選手にも特長はある」
―欧州でのアウェー戦だが?
「やってみないと分からないけど、普通にやって、できなかったらできなかったで考えればいい。予選みたいに絶対に負けられない試合ではない。いろんなことにチャレンジできる試合。アウェーであれ、ボール支配率を極力高めて、自分たちの時間を増やしたい。最低でも(ボール支配率を)五分五分に持っていきたい。ラインも今までどおり高くやっていきたいし、ベタ引きはあまりしたくない。アウェーでこれだけいいチームとやれるのは今までなかなかなかったし、ザックジャパンになってからはほぼ初めて。今までやってきたことをしっかり出すことが大事」

●DF内田篤人(シャルケ)
―フランスにはリベリもいるが?
「ボールを持たせたらブンデスの中でも一番うまい。スピードもあるし、体も強い。みんなで守って、1対1でも負けないように。攻撃のキーマンである分、抑えれば相手のリズムは崩れる。何回か対戦しているし、イメージは持っているけど、つかみどころのないプレーもする」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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