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[MOM665]三浦学苑FW高城翔伍(3年)_全国総体チーム得点王が会心の2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.21 全国高校選手権神奈川県大会3回戦 三浦学苑3-1厚木北 潮風公園サッカー場]

 どん欲にゴールを狙うストライカーが、夏の全国王者の攻撃陣に火をつけた。三浦学苑は前半4分、左サイドを個人で打開したFW戸邉凱也(3年)の折り返しを右FW高城翔伍(3年)が左足でゴールへと叩きこむ。「(全国総体)決勝の時みたいに(戸邉)凱也が突破してくれて自分は待つだけだった。ちょうどいいところに出してくれたので、思い切り振り切ってゴールに突き刺しました。初戦なんでがっつり決めて、勢いつくろうかなと思っていた」と高城。是が非でも先取点の欲しいチームにまず12年選手権初ゴールをプレゼントした。

 さらに前半33分にも右サイドから再び決定機に顔を出すと、左SB橋本直也(3年)のラストパスを左足で決めて2点目のゴール。全国総体でチームトップの4ゴールを決めたFWは、その得点力でチームの勝利に貢献した。「チョーうれしいですね。最近、怪我とかで試合に出ていなくて点に飢えていたので、決められて良かったです」。

 全国総体後は腰と足首の負傷により、離脱。一度は復帰したものの、コンディションが上がらず、先週の県リーグでは先発から外れていた。ただこの一週間のトレーニングで再び信頼を取り戻した。そして2ゴール。強すぎるほどにゴールへの意欲をむき出しにするが、枝村隼人監督は「FWはエゴがあっていい。きょうは結構調子が良かったと思う。彼の純粋さがシンプルに出た」と先発復帰したFWを評価していた。

 高城は「先週出れなくて焦った部分があって、必死にトレーニング積んだ結果、昨日のメンバー発表で戻ることができた。気は緩められないです。ゴール取らないと、FWの意味が無い。1試合1試合勝っていきたい。自分が点取れればもっと嬉しいです」。純粋にゴールを狙うストライカーがこの秋、そして冬もチームのためにゴールを量産する。

[写真]前半4分、三浦学苑FW高城が左足で先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)
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