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大分撃破の鳥取がJ2残留に王手、町田は次節にも最下位確定へ

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[10.21 J2第39節 鳥取1-0大分 とりスタ]

 3位大分トリニータが21位ガイナーレ鳥取に0-1で競り負け、4位に順位を一つ落とした。自動昇格となる2位京都との勝ち点差は3だが、京都は1試合消化試合が少ない。最近6試合で2勝4敗と思うように勝ち点を伸ばせずにいる大分。自動昇格圏確保は厳しくなってきた。

 J2残留を目指す鳥取にとっては大きな勝ち点3となった。前半31分、DF尾崎瑛一郎の左CKは一度は弾かれたが、セカンドボールを尾崎が再び左クロス。ゴール前のMF鶴見聡貴がヘディングで叩き込み、貴重な先制点を奪った。

 前半のシュート数は鳥取の5本に対し、大分は1本。鳥取ペースで前半を折り返したが、後半は大分が反撃に出る。MF村井慎二からの縦パスを受けたFW森島康仁が右足ミドルを狙うが、シュートはゴール左へ。鳥取も後半20分、相手のパスミスをカットした鶴見が右足でミドルシュート。同24分には左クロスにFW久保裕一が頭で合わせたが、わずかに枠を捉え切れなかった。

 終盤は1点を追う大分が猛攻を仕掛ける。後半33分にはMF丸谷拓也のスルーパスに途中出場のFW林丈統が反応。ゴール前に抜け出し、右足で狙ったが、GK小針清允がビッグセーブでゴールを死守した。最後は5バックにして大分の攻撃を跳ね返した鳥取。鶴見が「苦しい時間に失点しなかったことが勝利につながったと思う」と言えば、吉澤英生監督も「危ないシーンもつくられたけど、最後まで集中して、勝ち切りたいという気持ちを選手が表現してくれた」と称えた。

 上位チームを撃破し、3試合ぶりの白星となった鳥取は勝ち点を35に伸ばし、岐阜(勝ち点34)を抜いて20位に浮上。残り3試合で最下位・町田(勝ち点28)との勝ち点差を「7」に広げ、J2残留へほぼ安全圏へ入った。町田は次節、岐阜との直接対決に負けた場合、2試合を残して最下位が確定。JFLでV・ファーレン長崎が優勝すれば町田はJFLへ自動降格、長崎が2位なら入れ替え戦を戦うことになる。

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