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ベレーザを率いる闘将・岩清水「諦めちゃいけないチーム」

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[10.21 なでしこリーグ第15節 日テレ3-1岡山湯郷 味スタ西]

 遠かった勝ち点3をようやくつかんだ。2位日テレ・ベレーザは優勝争いの真っ只中で2試合連続の引き分け。ベレーザが足踏みしている間に、首位INAC神戸レオネッサとの勝ち点差は「5」から「9」まで広がった。背水の陣で臨んだ岡山湯郷ベル戦で、3試合ぶりの勝利をつかんだ。

 崖っぷちに立たされたベレーザの主将・DF岩清水梓は「キャプテンとして多くは伝えていないが、危機感は伝えた」と話した。

 引き分けに終わった過去2試合は、先制しながらも追いつかれてしまう展開。この日も何度もチャンスをつくりながら、再三にわたってGK福元美穂のファインセーブに阻まれた。「1-0のままいかないと思っていたので、次の点がどっちに入るかが大事だと思っていた。追加点が取れたのはよかった。(永里に)助けられた」と、個人技から追加点を奪ったエースストライカーを称えた。

「準備していた」というMF宮間あやのセットプレーだったが、FKの流れの中から失点。「無失点に抑えたかったけど、今日は勝ち点3にこだわったので」。守備の要として、4試合連続失点中の内容には不満が残ったが、チームの勝利を第一とした。

 なでしこリーグは残り3節。INACが勝ち点を1でも手にすれば優勝が決まる。「(ベレーザは)諦めちゃいけないチーム。可能性がある限り、残り3試合勝ちにこだわって戦いたい」。なでしこジャパンで数々の奇跡を体現してきた闘将は、最後の最後まで優勝を目指す。

(取材・文 奥山典幸)

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