beacon

逃した勝ち点2を悔やむ湘南MF永木「失点以外はうちのゲーム」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[10.21 J2第39節 湘南 1-1 千葉 BMWス]

 20試合ぶりのゴールも、勝ち点3獲得にはつながらなかった。湘南ベルマーレのMF永木亮太は、ジェフユナイテッド千葉と1-1で引き分けて得た勝ち点1を「今日の (勝ち点)1は負けに等しい」と悔しがる。「絶対に3を取りたかった中で、京都に抜かれてしまい、自動昇格圏から落ちてしまいました。だから、今日の試合は負けに等しい」と、引き分けたゲームを振り返った。

 結果とは裏腹に、試合内容は良かった。曺貴裁監督も「後半にあったカウンターのチャンスで追加点が取れてさえいれば、狙い通りの試合だった」と振り返ったように、前半は千葉の縦パスを封じてバックパスを多くさせてリズムをつかみ、先制点を挙げている。

 その先制点を挙げたのが永木だった。「こぼれて来るかなと思ったら本当に来たので、思い切って打ちました。相手に当たって入ったので、良かったです」と、19節の山形戦(2-1)以来、20試合ぶりとなった今季2点目を振り返る。

 守備面でも永木はMFハン・グギョンとともに、縦パスのコースを封じ、タレントのそろう千葉の2列目の選手に連動したプレーをさせなかった。「ボランチをチェックに行ってしまうと、谷澤(達也)選手や兵働(昭弘)選手にバイタルエリアを使われてパスを出されてしまう。だから、プラン通りにスペースを消す守備ができました。ポゼッション率は相手が上回ったかもしれないけど、ボールを回させている感覚でやれていたし、本当にあの失点以外はうちのゲームだったと思います」と、手応えがあるだけに、結果を悔しがった。

 このゲームを勝ち切れなかったことで、湘南は7戦未勝利となった。昇格を争う相手と良い内容のゲームができたと喜んでいる場合でもない。残り3試合に向けて、永木は「勝つしかない。勝ち点9を取って、相手の結果を待つだけです。1試合、1試合に集中していく」と、言葉に力を込めた。

 次節から湘南はU-19日本代表に合流するDF遠藤航を欠くことになるが、「航の力は大きい」と前置きをした上で「でも、航に頼ってばかりはいられない」と、言葉を続けた。

「今日の試合に出ていないDFが穴を埋めることになると思いますが、航以上のプレーを見せてくれると思う。航が抜けたからと言って、クオリティが落ちてはダメだし、そのくらい選手層の厚いチームになったと思います」と、1シーズン激しいポジション争いをしながら力を付けたチームに対する自信を見せた。

(取材・文 河合拓)

TOP