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20日にJデビューしたU-19代表CB岩波「自信が凄くついた」

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[10.24 練習試合 U-19日本代表3-1草津]

 高校3年生ながら、20日の清水戦でJ1デビューを果たしたヴィッセル神戸DF岩波拓也がU-19日本代表のCBとして草津との練習試合に先発出場。66分間の出場で1失点と守備面ではまずまずの結果を残したが、持ち味の攻撃面ではピンポイントのフィードを見せる一方でミスパスで流れを失った場面もあり、本人は強く反省していた。

 それでも、初めてJのピッチを経験したことがAFC U-19選手権へ臨む自身に大きな自信と手ごたえを与えている。「初めてJリーグのピッチに立てて、自信というのも凄くついたし、スタジアムでいつもメンバー外れて見ている風景とは違った。そういう部分をここに来る前に経験できたことは大きかったと思います。自分のビルドアップや競り合いについてはさらに自信が高まったし、まだまだ細かいミスとか課題があった。チームは残留争いの中にいますけれど、その中で試合に使ってもらえたので凄く大きかったかなと思います」。

 186cmの長身で空中戦、対人に強く、局面を一発で変えるフィード、そしてビルドアップも注目の逸材DF。昨年のU-17W杯では主将として、守備の要として8強進出を果たし、ポテンシャルの高さを示したが、Jの舞台でも自分のプレーをすることができた。U-19代表でもCBのレギュラー争いで優位にいる。

 U-16日本代表として出場した2年前のAFC U-16選手権では4強入り。アジアを突破した経験は財産として今回につながっている。「最終予選はボクもアンダー16の時に経験したのですが、アジアはレベルが上がって来ているし、簡単な試合は1試合もない。あの時、自分たちは予選は凄く楽だなと話し合っていたんですけど、実際にやってみたら東ティモールに後半ラストで点が入ったり、凄く苦戦したので今回は油断だけは絶対にしないようにしたい。(残り一週間)大きなことを変えることはできないと思うので、全員の意識だったり、ミスした後の声は変えられると思う。一週間ちょっとなんですけど、チームがもっと団結して1試合にかける思いを高めていかないといけない」。一回り大きくなってU-19代表に帰ってきたCBが、最終ライン、そしてチームを引き締める。

(取材・文 吉田太郎)
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