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内田が孤軍奮闘の清武を気遣う、「シャルケに来ればいいのに」

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 ブンデスリーガは27日、第9節2日目を行い、DF内田篤人の所属するシャルケはホームでMF清武弘嗣の所属するニュルンベルクと対戦し、1-0で競り勝った。内田は公式戦5試合連続で先発フル出場。欧州CLとの過密日程の中、苦しみながらも公式戦4連勝を飾り、「みんな疲れている中でも勝ち点3を拾えたのは大きい」と力説した。

「このまま0-0で終わると思った」。前半から一進一退の攻防が続いた。内田も積極的に右サイドで高い位置を取り、攻撃の起点となったが、ゴールが遠い。後半23分には相手PA内までプレッシャーをかけに行った場面で右膝を負傷。ピッチの外で治療を受ける場面もあったが、「大丈夫。ちょっと持っていかれただけなので」とプレーを続け、後半32分にMFファルファンが待望の先制点を奪った。

 直後の後半34分には決定的なピンチを招いたが、MFゲブハルトのシュートには内田が体を投げ出してブロック。「ラッキーですよ。当たってくれれば。寄せるしかないと思ったので」と、体を張ったディフェンスで完封勝利に貢献した。

 清武との日本人対決については「彼が持ったときが一番怖かった。カウンターだったり、清武が前を向いてボールをもらったときとか。ニュルンベルクは彼のチームなのかなと」と指摘。「周りにもう少しいい選手がいたら生きるのに、ちょっと一人でやるのは難しそうですけど」。そう気遣った内田は試合後にかわした会話の内容について「言えねー」と笑い、「大変そうだね、彼は。少しサポートがあればいいのにと思うけど。来ればいいのに、シャルケに」と冗談めかしながらも心配そうだった。

(取材 了戒美子)

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