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柴崎を絶賛するジョルジーニョ監督、「近い将来ヨーロッパでプレーする」

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[11.3 ナビスコ杯決勝 清水1-2(延長)鹿島 国立]

 ひとたび称賛の言葉を口にすると、もう止まらなかった。「フル代表でも活躍できる選手。将来的には日本のサッカーを背負う選手の一人に成長すると思う」。鹿島アントラーズのジョルジーニョ監督が絶賛するのは、2得点を決めたMF柴崎岳だ。青森山田高から入団してプロ2年目。今年2月24日のアイスランド戦では日本代表にも初招集された20歳のホープが決勝の大舞台でMVPに輝いた。

「なかなかあれだけの選手に出会うことはできない。あの冷静さは目を見張るものがある。あの落ち着きはベテランの域にある」。冷静沈着なプレーでパスを供給し、豊富な運動量で守備にも献身的なMF。「中盤は密集しているゾーンで、精神的に落ち着いてプレーするのは難しい。その中で冷静にボールをさばく姿は、逆に外から見ている僕が『落ち着きすぎじゃないか』とヒヤヒヤするぐらいだ」と手放しで称える。

 その冷静さを見越してPKのキッカーにも指名していた。そして実際、後半28分に柴崎が自らPKを獲得。GKの逆を突き、ゴール右へ先制ゴールを決めた。「大迫選手や小笠原選手は相手にも研究されている」。対戦相手に過去のデータがないであろう柴崎にキッカーを任せた指揮官は「冷静に状況を見てボールを蹴るのは強靭な精神力。PKがあれば彼に蹴らせようと思っていた」と明かした。

「彼の指導者であることは光栄だが、おそらく近い将来、ヨーロッパでプレーすることになるだろう。ただ、それは日本サッカーにとっても、日本代表にとってもいいことだと思う」。その才能にほれ込むジョルジーニョ監督は、柴崎のさらなる飛躍を確信している。

(取材・文 西山紘平)

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