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[フットサルW杯2012] FPカズ「日本に良いニュースを届けたい」

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 フットサル日本代表は6日、W杯グループステージ第3戦に向けたトレーニングを行った。4度目のW杯出場で、初の決勝トーナメント進出を目指す日本代表は、初戦でブラジルに1-4と敗れたが、第2戦では格上のポルトガルに一度は1-5とリードされながらも、5-5に追い付き、勝ち点1を獲得している。一方のリビアは、初戦でポルトガルに1-5で敗れ、続くブラジル戦でも0-13と大敗を喫した。得失点差を考えても、日本からかなり多くの得点を挙げなければ、グループステージ突破は厳しい状況にある。

 それでも、FP三浦知良(横浜FC)は、「リビアに絶対に勝てるとか、そう思うことがおかしい」と、気の緩みは全くないと強調する。

「特にフットサルの場合、今日やった相手に0-6で負けても、明日同じ相手に2-1とか3-2とか、そういう試合で勝つこともある。ゴールだけでは評価できない差が、フットサルにはあると感じています。13-0でブラジルに負けたからと言っても、アフリカチャンピオンですし、日本も以前に試合をやったときに勝てなかった。何一つ自分たちが油断する理由が見当たらない。この前、(ポルトガルに)引き分けた自信は、チームとしてのチーム力アップにはなっても、明日の試合は明日の試合で別物だから、油断は一切ありません」

 FP高橋健介(バルドラール浦安)が負傷し、欠場が決定的だ。そのため、明日の試合ではカズの出場時間が、ポルトガル戦より長くなることが予想される。心配されるのは、コンディションだが、前日に約4時間をかけ、コラートからバンコクに移動したカズは「昨日は、ちょっと向こうで体を動かしてきましたけど、長い時間バスに乗っていて、(バンコクに)着いてからもほとんど何もしていないので(今日は)体が重かった」と話す。全体練習後もランニングやコーチとの1対1を繰り返し、コンディションを整えた。

「心肺機能を上げたかった。全体的に僕も出場時間が短いですから、ちょっと上げておいた方が楽になる」と、心配はないと語っている。

 カズの所属する横浜FCは4日に行われた東京V戦に1-0で勝利し、プレーオフ圏内に入ることを確定させた。カズは「なんとか日本に良いニュースが届けられるように、明日は勝って決勝トーナメントに進出したい」と横浜FCの良い流れに続きたいと言い、「ブラジルとポルトガルがどういう戦いをするかもわかりませんが、まず僕らが勝たないと、向こうの結果うんぬんが何の意味もなくなるので、それだけに集中したいです」と、目の前の戦いに集中することを誓った。

 悲願の決勝トーナメント進出を目指すフットサル日本代表の戦いは、明日、日本時間19時にキックオフされる。

(取材・文 河合拓)

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