UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は6日、各地でグループリーグ第4節1日目を行い、DF内田篤人の所属するシャルケ(ドイツ)はホームでアーセナル(イングランド)と対戦し、2-2で引き分けた。内田はブンデスリーガ初ゴールを決めた3日のホッフェンハイム戦(2-3)に続いて公式戦2試合連続で先発出場したが、0-1の前半25分に右太腿裏を痛めて負傷交代。チームは内田の交代直後に2失点目を喫したが、前半ロスタイムにFWフンテラール、後半22分にMFファルファンがゴールを決め、2-2のドローに持ち込んだ。

　立ち上がりは内田も積極的なオーバーラップを見せるなどシャルケが試合の主導権を握っていた。ところが前半18分、アーセナルは自陣から前線にロングフィードを送ると、ヘディングで跳ね返そうとしたMFノイシュテッターがクリアミス。後方に流れたボールがFWジルーに渡り、ここはDFヘーベデスがつぶしたが、こぼれ球をFWウォルコットに押し込まれ、アーセナルが先制した。

　まさかの形でリードを許したシャルケにさらなるアクシデントが襲う。前半22分、アーセナルのカウンターの場面でFWポドルスキに対応した内田が右太腿裏を負傷。そのままDFヘーガーとの交代を余儀なくされた。すると、その直後の同26分、アーセナルは左サイドでパスを受けたポドルスキが縦に仕掛けてヘーガーをかわし、ゴール前にクロス。ジルーが豪快なダイビングヘッドでゴールネットに突き刺し、2-0と突き放した。

　反撃に出るシャルケはファルファンが果敢にミドルシュートを放つなど徐々に攻勢を強める。そして迎えた前半ロスタイム、中盤でボールを奪ったMFジョーンズの縦パスをMFホルトビーがワンタッチで落とし、フンテラールが左足でゴール右隅に流し込んだ。

　1点差で折り返した後半6分にはフンテラールがGKと1対1の絶好機を迎えるが、シュートはGKの好セーブに阻まれたシャルケ。後半21分には、内田に代わって入ったヘーガーも負傷し、DFパパドプロスとの交代を強いられる。それでも直後の同22分、左サイドからのクロスボールに合わせようとしたホルトビーのヘディングがファーサイドに流れ、ファルファンが右足でねじ込む同点弾。2点差を追いつき、2-2の引き分けに持ち込んだ。

　勝てばグループリーグ突破が決まっていたシャルケはホームで勝ち点1を上積みするにとどまったが、2勝2分の勝ち点8に伸ばし、B組首位を守った。2位は勝ち点7のアーセナル。この日、モンペリエ(フランス)を3-1で下したオリンピアコス(ギリシャ)が勝ち点6に伸ばし、勝ち点2差に3チームがひしめく混戦となっている。

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