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[フットサルW杯2012] フットサル日本代表は16強敗退、後半の猛反撃も及ばず…

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[11.11 フットサルW杯2012 ウクライナ6-3日本 フアマーク]

 フットサルW杯は11日に、決勝トーナメント1回戦を迎え、日本代表はウクライナ代表と対戦した。立ち上がり、ボールを回していた日本だが、パスミスから得点を許してしまう。その後もことごとくこぼれ球を回収されて速攻につなげられると、前半だけで6点を失う厳しい入りとなった。後半、パワープレーに出た日本はFP森岡薫(名古屋オーシャンズ)の2得点など、3点を返したが反撃も及ばず。3-6で敗れ、ベスト16で敗退となった。

 FP逸見勝利ラファエル(名古屋オーシャンズ)が警告累積のため出場停止となった日本代表は、FP小曽戸允哉(バサジィ大分)が今大会初めてスターティングファイブに名を連ねている。日本のスタメンは、GK川原永光、FP北原亘、FP小曽戸、FP星翔太、FP木暮賢一郎。右眼窩底骨折で出場できない、FP高橋健介(バルドラール浦安)も日本のベンチから試合を見守った。

 立ち上がり、ボールを回していた日本だが、一瞬の隙から失点してしまう。前半2分にFP星翔太(バルドラール浦安)のパスが弱くなったところをFPセルギー・チャポルニュクに奪われ、速攻を受けて失点する。さらに同5分にもGKイエウゲン・イワニャグのスローがFPデニス・オウシアンニコフに入ると、FP森岡薫(名古屋オーシャンズ)が振り切られ、角度のあまりない位置からシュートを決められて、早々と2点を追う展開になってしまう。

 その後、日本もボールを回すが、なかなか相手の守備を崩せない。また、高い位置で相手のボールを奪うこともできず、自分たちのリズムがつくれない。前半10分にはGK川原永光(名古屋オーシャンズ)がFP三浦知良(横浜FC)にパスをつなぐ。左サイドのカズから右サイドのFP星翔太(バルドラール浦安)にパスが通るが、相手に体を寄せられた星がボールを失う。このままウクライナにショートカウンターを決められ、点差を3に広げられた。
 その後も日本は悪い流れを切ることができない。前半13分には長い距離の速攻から失点を喫し、0-4となる。さらに前半15分にも速攻に出ようとした相手選手を、FP稲葉洸太郎(バルドラール浦安)が故意に引っ張って止めて、一発退場となる。数的不利の時間帯に失点を喫すると、同16分にもショートカウンターからループシュートを決められて、0-6と大差を付けられて、前半を折り返した。

 あとがない日本は、後半から小曽戸をGKにしたパワープレーに出る。後半10分に木暮のパスをゴール前の森岡が胸で流し込み1点を返すと、その直後にも右サイドを突破した森岡が右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。さらに同12分にもFP北原亘(名古屋オーシャンズ)が小曽戸の折り返しを受けて、ゴールネットを揺らし、3点差に詰め寄る。しかし、反撃もここまで。初めて決勝トーナメントに進出した日本だったが、ウクライナに敗れ、ベスト8進出は果たせなかった。

(取材・文 河合拓)

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