beacon

[フットサルW杯2012]FP森岡「もっと早く帰化していたら…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.11 フットサルW杯2012 ウクライナ6-3日本 フアマーク]

 フットサル日本代表は11日、ウクライナ代表とベスト16で対戦した。前半に6失点を喫した日本代表は、後半の早い時間帯からパワープレーに出る。FP森岡薫(名古屋オーシャンズ)が2ゴールを返して食い下がったが、反撃も3点止まり。初のベスト8進出を目指したが、力及ばなかった。

 試合を終えたFP森岡薫(名古屋オーシャンズ)は、「ポルトガル戦やリビア戦を見てくれた人たちには、日本どうしたんだろうなという立ち上がりだったと思います。これで終わりたくないという想いで、後半は戦いました」と振り返る。その言葉通り、後半10分、後半11分と立て続けにゴールを挙げた。

 8月に帰化が認められ、9月からの日本代表合宿に参加した。数多くのサインプレーなど、チームの戦術を自身の体に叩き込み、本大会を迎えていた。しかし、ウクライナに敗れたことで、悔しさが増すばかりだった。

「もっと一緒にやっていれば、次のステップに上がれたのかなって。もっと早く帰化できていたら、もっとフィットしていたのかなと思う。相手はうまかったですが、一人ひとり集中が足りなかった。早い段階でミスを犯してしまったら、こういう世界の舞台だし、負ければ終わる。見たことのない世界だし、甘いものじゃないとあらためて感じました」

 個人的にも、世界の強豪にも通用するという手応えを得られたと振り返る森岡は「今大会で日本は世界中からリスペクトされるチームになったと思う」と語り、大きな一歩を踏み出せたとも言う。

「今回は日本代表の目標がグループステージ突破でした。でも、これからは『グループステージは突破して当たり前』と、周囲が見るようになると思います。こうやって、日本代表というのは強くなっていくと思います」

 ミゲル・ロドリゴ監督は「日本に欠けている決定力をもたらしてくれる存在」と、森岡について語っていた。実際に4得点とチーム最多ゴールを挙げた森岡は、さらにジャパンブルーのユニフォームを着て戦いたいという想いが強くなったようだ。

「今後も日本代表として戦えたらと個人的には思っています。監督が決めることですし、世代交代をすると決めたら仕方がありませんが、今回の経験を伝えていきたいし、自分自身もっと世界と戦いたい」

 日本代表として初めての大会を終えた金狼は、次を見据えた。

(取材・文 河合拓)

▼関連リンク
フットサルW杯2012特集ページ

TOP