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[AFC U-19選手権]前回大会敗退の経験者・遠藤「アジアの厳しさは上手く伝えられなかった」

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[11.11 AFC U-19選手権準々決勝 日本1-2イラク UAE]

 AFC U-19選手権UAE2012準々決勝でU-19日本代表はイラクに1-2で敗戦。3大会連続でU-20W杯出場を逃した。

 唯一前回大会の敗戦を知るCB遠藤航主将(湘南)は「ボクとしてはやっぱり前回を経験しているので、2回同じ失敗を絶対にしたくなかったけど、そういう結果になってしまって本当に悔しい気持ちが一番強いです」と無念さを滲ませた。

 前回大会は準々決勝で韓国から2点を先取しておきながら、2-3で逆転負け。遠藤自身、相手FWに競り負けて失点したシーンを忘れていない。アジアの厳しさはチームに伝えてきたつもりだった。「できるだけひとりひとりに話すようにはしていた。なかなかアジアの厳しさは上手く伝えられなかった。やってみないと分からないこともあるから難しかったなと」。

 グループリーグのクウェート戦、UAE戦を無失点で乗り越え8強進出の原動力のひとりとなった。だが、この日決勝点のFKの場面では相手CBに振り切られて失点。「オレがついていかなきゃいけなかった」と振り返る。個人的にも悔しさ残る2大会連続のアジア予選敗退。高校生時代からJ1の舞台を経験し、今年はJ1昇格を決めた湘南の主力CBとして活躍するなどJの厳しい試合を経験してきたが、アジアで勝つためには普段から世界を意識しなければいけないと主将は指摘する。

「こういう経験をしたことによって次にJでやるときに、常に意識する事が大事。それが次につながる。世界を逃したってことは痛いですけどみんな感じることがあると思うし、ボクにもあるのでリーグ戦を戦って行く中で常に意識しないといけないのかなと」。

 遠藤ら93年生まれのこの世代は16年リオ五輪時に23歳。今後は中心として五輪出場を目指していくこととなる。「しっかりと自分の中では切り替えないといけないと思っていますし、これで代表は終わりではないのでオリンピックとかA代表とか目指して頑張りたいと思います」。これ以上、アジアで敗れる悔しさを味わうわけにはいかない。

(取材 了戒美子)
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