beacon

すでにJ初ゴールも記録しているFW山村、目標は「1試合1得点ペース」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 Jリーグに進む4人の明治大の同期のうち、FW山村佑樹(4年=F東京U-18)だけはすでにJリーグで得点を奪っている。今季水戸ホーリーホックに特別指定選手として参加している山村は、8月5日の山形戦(2-2)で後半35分から出場。Jリーグデビューを果たすと、ロスタイムに起死回生の同点弾を奪ってみせた。「ごっつぁんゴールでした」と振り返るゴールだったが、デビュー戦で戦列な印象を残した。

 水戸の柱谷哲二監督も山村を高く評価しているようで、「早く契約しろと言われていた。気に入ってくれているのかなと感じる。早く監督のサッカーを理解してプレーしたいです」。水戸のサッカーについても「パスを回す攻撃的なサッカーなので、自分には合っている」と好印象を語った。

 水戸には同じポジションに経験豊富な元日本代表FW鈴木隆行も在籍する。「まだあまり話せていない」と話す山村だが、「強引さであったり、チームのために献身的に守備をしたりと、あの年齢であそこまで出来ているのはすごいなと思いました」とライバルとなる先輩への敬意を示した。だが、「自分も5試合出させてもらったのですが、思ったよりも出来たことも多かった。早く試合に出て活躍したいです」とレギュラー奪取にも自信を見せている。

「大学に来てサッカーだけではなく、いろいろなことを学べた。明治大に来て良かったと思っています」。明大サッカー部への感謝を口にした山村。明大は現在、残り2試合となったリーグ戦で、5位の中央大と勝ち点差なし。インカレ出場圏内ぎりぎりの4位に付けている。「3年生の時は怪我でサッカーが出来なかったりと順調ではなかったが、またサッカーが出来る環境になったというのは大学のおかげ。自分が点取って勝つことが出来れば一番いですが、まずはチームが勝つことが大事。インカレに出て、少しでも長く今の大学の仲間とサッカーが出来るように頑張りたい」。残りわずかとなった大学生活だが、悔いのない結果を残し、次の舞台にはばたくことを誓っていた。

(取材・文 児玉幸洋)

TOP