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古巣サポーターからブーイングを浴び続けた浦和DF槙野「プレーでわかってもらえたら」

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[11.17 J1第32節 浦和2-0広島 埼玉]

 キックオフ前の選手コール時から、広島サポーターのブーイングを浴び続けたDF槙野智章は、生まれ育った古巣への想いを吐露した。「広島で生まれ育って、違うユニフォームでプレーするなんて想像もしていなかった。開幕もそうだしブーイングの中でプレーしたけど、知っている選手、知っているサポーターの中でプレーするのは難しい」。

 試合終了後、MF柏木陽介とともに広島サポーターへ挨拶に行ったことを問われると「レッズに来たことに納得いっていない人もいるし、ビジネスだから仕方ないという人もいる。プレーで表現してわかってもらえたら」プロサッカー選手としての苦悩も明かした。

 ホームの大観衆を前に、開幕で敗れた雪辱をはらすことができた。「僕が勝手に思っていることですけど、開幕で負けてよかったと思っています。中途半端に勝ったり、引き分けてたりしたら自分たちの目指すものが見えなくなっていた。広島にあれだけちんちんにやられたことで、自分たちに何が足りないのか見えてきました」。

 首位と3位の上位決戦という以外に、ペトロヴィッチ監督の同門対決としても注目を集めていたこの試合。“弟分”が勝利したカタチになったが、その点についても槙野は言及してくれた。「広島とやっているサッカーは同じかもしれないですけど、選手個々の能力は違うわけですし、今日はまさに(浦和の)個の部分が光った」。

「ペトロヴィッチ監督と結構付き合い長いけど、初めて選手全員を集めて相手の攻撃について対策を講じた」という広島戦。前からプレッシャーに行く攻撃的守備がはまり、広島のミスを誘って何度もカウンターをしかけた。

「いい守備から、いい攻撃ができた。相手の攻撃の恐さはわかっていますし、僕自身彼らと長くやった中で、どの選手から危険なパスが出るかわかっています。そこらへんはみんなといいコミュニケーションがとれた」

 浦和と広島による因縁の対決、今シーズンは1勝1敗で幕を閉じた。ペトロヴィッチ監督のもと、「100%とは言わないけど、広島に近い、質の高いパスワーク、危険な動きができた」浦和は、わずか1年で目覚ましい進化を遂げている。広島を超えるために、残り2試合、順位だけでなく、サッカーの質でもさらなる高みを目指す。

(取材・文 奥山典幸)



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