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完敗を喫するも首位を守った広島、DF水本「うちらからしたらラッキー」

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[11.17 J1第32節 浦和2-0広島 埼玉]

 優勝への重圧か、さいスタの重圧か……。残り3試合全勝すれば、自力で優勝できるサンフレッチェ広島だが、開始からホームの浦和レッズに圧倒された。DF水本裕貴は「いつも通りにやろうとしていたが、前半立ち上がりは硬かった」と悔しさを募らせた。硬さが感じられた広島はらしくないパスミスが目立ち、浦和に高い位置でボールを奪われた。

 得点ランキングを独走するエースのFW佐藤寿人は「スペースはあった」と試合を振り返るも、この日は無得点。PA内でのシュートもあったが、最後までゴールをこじ開けることはできなかった。

 敗戦によって首位陥落の可能性があった広島だが、勝ち点「2」差で追う2位の仙台が、2度の2点リードを守りきれず3-3の引き分け。勝ち点差は「1」に縮まったが、結果的に首位を守ることに成功した。「仙台からしたら痛いと思うし、うちらからしたらラッキー」と水本が言うように、仙台に助けられた恰好になった。次節、広島が勝利し、仙台が負ければ優勝が決まる。

 森保一監督は「2試合持っているものをすべてぶつける。(試合後の)選手は自分たちがやるだけという顔をしていた」あくまで、連勝して自力で優勝を勝ちとることを見据える。広島が優勝に値するチームかどうか、泣いても笑ってもラスト2試合だ。

(取材・文 奥山典幸)

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