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齋藤2発!横浜FM、ACL出場権獲得へ望みつなぐ勝利

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[11.24 J1第33節 札幌0-2横浜FM 札幌ド]

 24日、J1第33節が各地で行われ、来季のJ2降格が決まっているコンサドーレ札幌と8位・横浜F・マリノスとの一戦は、横浜FMがFW齋藤学の2ゴールによって2-0で快勝した。

 ACL出場権獲得の可能性をわずかに残す横浜FMは前半33分、MF中村俊輔のFKのクリアボールをMF兵藤慎剛が右サイドへ展開。これを受けたCB栗原勇蔵がグラウンダーのラストパスを選択すると、DFの前に入り込んだ齋藤が右足裏でゴールへと流し込んだ。

「今までずっとチームに迷惑をかけていて、オリンピックのあとゴールが取れないでいたんですけど、次、次と思っていてやっと決められた」と喜んだ齋藤は、後半開始直後にも兵藤とのワンツーから左足シュートをゴール右隅へねじ込んだ。

 齋藤の2発によって2点のリードを奪った横浜FMは樋口靖洋監督が「ウチが押し込んだ時のクロスやスルーパスを入れた後のセカンドにもう一度プレッシャーをかけようと。それはかなりの確率でできたと思います。だから2次攻撃、3次攻撃の厚みが出たことが勝った要因だと思っています」と振り返ったように、攻めて主導権を握り続け、札幌に反撃のチャンスをつくらせない。その後も齋藤の左足シュートやセットプレーからCB中澤佑二が狙ったヘディングシュートなど放ったシュートは計18本。相手をシュート3本に抑えて快勝した。

 これで最終戦で対戦する3位・鳥栖との勝ち点差は3。まだ順位は7位で他力本願ではあるものの、ACL出場圏内浮上への可能性を残した。樋口監督は「最終戦に勝つと何が起こるか分からない。ボクたちはその準備をしたいと思います」と話し、齋藤も「前節柏に負けて、チームにとっては痛い敗戦だと考えていたんですけど、ここで勝って次につながったと思う。ラスト1試合全力でやって行きたいと思います」と逆転でのACL出場権獲得へ意欲を見せていた。

 一方、札幌はMF砂川誠の右足ミドルやMF古田寛幸のドリブル突破などで反撃したものの、すでに今季限りでの退任が発表されている石崎信弘監督にとってのホームラストゲームを白星で飾れず。12月1日の最終節ではJ1残留の可能性を残す17位・新潟に勝利して意地を見せられるか。

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