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痛恨のPK献上・・・神戸が06年以来のJ2へ

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[12.1 J1第34節 神戸0-1広島 ホームズ]

 J1は1日、最終節を行い、自力でのJ1残留を決めるためには勝つしかない15位のヴィッセル神戸は、ホームですでに優勝を決めているサンフレッチェ広島と対戦。後半7分に献上したPKによる1点を挽回することができず、0-1で敗れた。神戸は16位後退。06年以来となるJ2降格が決まった。

 ホーム最終戦は悲劇の舞台となった。今年の神戸は開幕前にMF野沢拓也、FW田代有三、DF伊野波雅彦、MF橋本英郎ら実績のある選手を次々と獲得するなど大型補強を敢行。だが一方で2度の監督交代を経験した。第24節の時点では11位につけていたものの、大事な終盤戦(第23節~31節)での9試合連続未勝利でズルズルと順位を落とし、最終節でJ2降格圏へと転落した。

 1点が遠かった。神戸は前半12分、MF三原雅俊が右足ミドル。直後にはダイレクトのパスワークからFW大久保嘉人が右足ミドルへ持ち込む。PAを打開するところまでいくことはできなかったが、それでも野沢の右足FKやFW都倉賢の左足ミドルなど前半はJ1王者相手にシュート数6-1と対抗。楔のパスを通され、MF高萩洋次郎にPAへ迫られる場面もあったが、CB北本久仁衛がスライディングタックルで阻み、またGK徳重健太の安定したセービングなど相手を無得点に抑えて前半を終えた。

 だが後半6分、右サイドをえぐった広島MF石川大徳の折り返しを中央で受けたFW佐藤寿人を北本がファウルで止めてしまい、PKを献上。キッカー、MF森崎浩司の左足シュートに対し、左へ跳んだ徳重が反応したが、弾き出すことはできず、リードを奪われた。

 神戸は直後に左サイドを突破したSB相馬崇人のクロスに都倉が飛び込み、大久保が積極的にシュートを放つなど反撃する。後半8分に負傷の伊野波に代えてCB岩波拓也を投入。さらに11分にはMF森岡亮太、そして19分には田代をピッチへ送り出す。25分間以上残して交代カードを使い切った神戸だが、24分に田代とのワンツーから森岡が放った決定的な右足シュートがGK西川周作の好守に阻まれるなど追いつくことができない。その後も素早くPAへボールを運ぶなど、ゴールを目指したが、最後まで1点が奪えないまま試合終了。2年前には最終節浦和戦の勝利で16位から15位に浮上し、奇跡の残留を果たした神戸だが、J2へ突き落とされた。

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