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MF明神「ガンバを1年でJ1に戻したい」

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[12.1 J1第34節 磐田1-2G大阪 ヤマハ]

 百戦錬磨のベテランも、降格という想定外の結果に言葉が浮かばなかった。ガンバ大阪のキャプテンを務めるMF明神智和は、試合後の心境を聞かれると「一言では……何と言っていいか分からない」と、つぶやいた。

 前半5分に失点を喫した後、チームはロングボールを蹴り、攻撃が単調になったように見えた。だが、戦い方自体は悪くなかったと、明神は話す。「失点を喫してからも落ち着いていたし、チャンスはつくらせなかった。悪くない戦いが出来ていたと思いますが、どの試合も先制点を許すとキツイ」と、前半5分の失点が及ぼした影響を認めた。

 そして、降格を招いた要因については、結果を出せない時期が続いたことで、チームに焦りがあったのではないかと分析した。

「なかなか勝てない時期が続いて、とにかく勝ちにいかないといけなかった。その中で前掛かりになったときに、カウンターを受けて失点することが多かった」

 2005シーズン後、明神はユースから所属していた柏レイソルがJ2に降格したことを機に、G大阪へ移籍している。その後、G大阪では主力として活躍し、07年のナビスコ杯優勝を皮切りに、08年のAFCチャンピオンズリーグ優勝、08、09年の天皇杯連覇と数々のタイトルを獲得した。

 昨季からチームのキャプテンを務める明神は、プロ18年目を迎える来季、キャリアで初めて2部リーグの舞台で戦うことになるかもしれない。「来季については、まだ何もチームと話しをしていません。でも、個人としては、とにかくガンバを1年でJ1に戻したい」と、自身の意思を口にした。

(取材・文 河合拓)

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