Jリーグは3日、横浜アリーナで「2012 Jリーグアウォーズ」を開催した。ベストイレブンには、J1初優勝のサンフレッチェ広島からFW佐藤寿人、MF高萩洋次郎、MF青山敏弘、DF水本裕貴、GK西川周作と最多の5人が選出された。また、ベガルタ仙台のFWウイルソン、サガン鳥栖のFW豊田陽平もベストイレブンに名を連ね、両クラブからは初の選出となった。

　MF遠藤保仁(G大阪)は歴代最多受賞となる10年連続10回目、DF田中マルクス闘莉王(名古屋)も歴代2位となる9年連続9回目の選出。昨季JリーグMVPのMFレアンドロ・ドミンゲス(柏)は2年連続2回目の受賞で、DF駒野友一(磐田)は初のベストイレブン選出となった。

以下、ベストイレブン各選手のコメント
<ベストイレブン>
●GK西川周作(広島)初
「シーズン前から最少失点を意識していたので良かったです」

●DF駒野友一(磐田)初
「今後もそう(万能選手と)言われるように努力したいです。今シーズンは最後の精度を上げないといけないと感じたので、来年はそこを上げたいです」

●DF田中マルクス闘莉王(名古屋)9
「DFです。(FWの方がいいとは)思っていないです。後ろがいいです(笑)。来年は優勝しないといけないと思っています」

●DF水本裕貴(広島)初
「(昨季ケガだが、今季はフル出場?)監督が信頼して使ってくれました。クリーンなプレーを心掛けていたので、良かったです。(失点が少ないのは)僕だけじゃなくチームみんなのおかげです」

●MFレアンドロ・ドミンゲス(柏)2
「今年は昨年以上に激しいマークに遭いましたが、その中でやるべきこと、できるベストを尽くしました。来年はチャンピオンになれるように頑張りたいです」

●MF遠藤保仁(G大阪)10
「僕も受賞はないと思っていたので…。(10年連続の偉業だが?)ありがとうございます。毎年、多忙な方がうれしいです。多忙、大歓迎です。来年はここにいるみなさんとはステージが違いますが、優勝してまた再来年、強いガンバを見せたいと思います」

●MF青山敏弘(広島)初
「(マラドーナも60メートルをドリブルしてのゴールだったが?)マラドーナを越えました(笑)。一緒に組んでくれている森崎和幸さんにいつも支えてもらっているので、感謝したいです」

●MF高萩洋次郎(広島)初
「(仙台戦のゴールは?)外れたと思ったのですが、入って良かったです。走らないとサッカーはできないので、もっともっと走っていきたいです」

●FWウイルソン(仙台)初
「きつい守備をされた中でも、自分のプレーを出せて良かったです」

●FW佐藤寿人(広島)2
「(相手DFに話かけていたそうだが?)特に槙野には話しかけていました。『帰って来いよ』とは言っていました(笑)。次の目標は、6日にはクラブW杯のオークランド戦が控えているので、世界の舞台でサンフレッチェのサッカーを見せたいと思います」

●FW豊田陽平(鳥栖)初
「頑張りました。(DFが脆く感じる?)まったくそんなことはないです。満足すると衰退しちゃうので、満足はできないです」

(取材・文　河合拓)