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[クラブW杯]オークランドDF岩田、「もう一度チャレンジしたい」

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[12.6 クラブW杯1回戦 広島1-0オークランド・シティ 横浜]

 夢のピッチに立てた喜びよりも、悔しさの方が大きかった。オークランド・シティ(ニュージーランド)の左SBとしてフル出場したDF岩田卓也。今年10月、クラブW杯出場を目指し、数週間のトライアウトをへてオークランドと正式契約を結んだ。「クラブW杯の舞台、夢の舞台に立てたのはいい経験になった」。90分間の戦いを終えた岩田は、これまでの長い道のりを振り返るように報道陣の取材に答えていた。

 岐阜工から浜松大に進学し、06年に当時、東海リーグ1部に在籍していたFC岐阜に入団。しかし、トップチームでは出場機会を得られず、翌07年から岐阜セカンドでのプレーが続いた。10年には海を渡り、オーストラリアのチームでプレー。そして今年、クラブW杯出場というチャンスをつかむため、オークランドへ加入した。

「大会の前までは、この大会が終わったら日本に帰ろうかなと思ったり、オーストラリアに戻ってプレーしようかなと思っていた」という岩田。しかし、実際にクラブW杯のピッチに立ち、敗戦という現実を突き付けられると、新たなモチベーションが胸の奥からフツフツと湧き上がってきた。

「負けて悔しい気持ちが強い。もう一度チャレンジして、初戦を突破したい」。サッカー選手として夢に向かって挑戦を続けたい。「年齢も年齢なのでどうなるか分からないし、チームとの兼ね合いだけど、もう一度チャレンジしたい」。来年4月には30歳になる岩田。その気持ちは、オークランドでもう一度クラブW杯出場を目指し、今年のリベンジを果たす決意へ傾きつつあるようだった。

(取材・文 西山紘平)

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