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[クラブW杯]先制点を挙げたMFマタ「ロメウのためのゴールだ」

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[12.13 クラブW杯準決勝 モンテレイ1-3チェルシー 横浜]

 序盤から猛攻を仕掛けた欧州王者のチェルシーは、前半17分にMFフアン・マタが先制点を挙げる。DFアシュリー・コールがMFオスカルとのパス交換で左サイドを突破すると、折り返しをマタが得意の左足でゴールに流し込んだ。得点を決めたマタは、右手を開き、左指の親指を突き上げた。6本の指が示したものが何だったのかを、マタはミックスゾーンで明かした。

「先制点だったから、得点は重要な意味があったと思う。あのゴールは、ロメウへの贈り物だ。6本の指を挙げたのは、彼の背番号が『6』だからさ」

 クラブW杯直前に行われたリーグ戦のサンダーランド戦(3-1)で、MFオリオル・ロメウは負傷した。当初は今大会のメンバーにも登録されていたが、背番号6を着ける若手MFは、イングランドに残り手術を受け、全治まで6か月と診断されている。

 もちろん、この日の勝利に満足することはない。「個人的には良いゲームだったと思う。決勝はもっと難しい試合になるだろうね。コリンチャンスは南米王者であり、偉大なチームだから。互角の試合になると思うけど、全力を尽くしたい」と、マタは意気込みを語った。

 2010年の南アフリカW杯、2012年の欧州選手権で、優勝を遂げたスペイン代表メンバーだったマタは、クラブでも同じ成功を勝ち取りたいと考えている。5月にUEFAチャンピオンズリーグを制し、クラブ世界一に輝いたマタが目指すのは、クラブ世界一の座だ。「クラブW杯は自分にとって重要なタイトルです。代表では世界一、欧州一になることができたので、今度はクラブが世界一になることに貢献したい」。来日できなかったチームメイトのためにも、マタは勝利を目指す。
(取材・文 河合拓)

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