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千葉の強さを痛感した福島FW益子「レベルが高かった」

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[12.15 天皇杯4回戦 千葉 5-0 福島ユナイテッド フクアリ]

 東北リーグの福島ユナイテッドは、2回戦でJ1昇格を決めたヴァンフォーレ甲府に勝ち(0-0PK4-3)、3回戦でもJ1残留を決めたアルビレッククス新潟を1-0で下して、4回戦に駒を進めていた。ジャイアントキリングを演じ、今大会で旋風を巻き起こしたが、ジェフユナイテッド千葉に0-5で敗れ、姿を消すこととなった。

 序盤の福島は千葉を相手に、多くのチャンスをつくっていた。前半10分にはFW益子義浩が左サイドから突破し、GK岡本昌弘と1対1のチャンスを得たが、シュートは岡本に阻まれた。この決定機を逃した3分後、CKから千葉に先制点を許すと、前半のうちに追加点を決められると、後半にはさらに3点を加えられて0-5と大敗を喫した。

 福島と対戦した甲府、新潟はメンバーを大幅に入れ替えていたが、この日の千葉は現時点でのベストメンバーと言える選手を先発に並べてきていた。「最後まで点を取りに行った結果なので、悔いはない」と振り返った益子だったが、千葉の選手たちのレベルの高さには舌を巻いた。

「前の2試合では、前からアグレッシブに行く守備が、はまっていました。でも、今日ははめに行ってもいなされて、ボールが取れなかった。チームとしてサイドでボールを取ろうとしていましたが、相手のレベルが高くて、プレスをはがされてボールを回されてしまいました。攻撃のときも、相手の寄せが速いし、次の判断を下すスピードを上のレベルに持っていかないとシュートコースを消されるなと感じました」

 得点差にも表れたように、この試合ではJクラブとの差を痛感することになったが、今大会の出来について、益子は前向きに捉えている。「負ける可能性が高い中で、ここまで来ることができて自信にもなりました。タフに走り切って、気持ちを前面に出す。そういうプレーは通用していたと思いますし、上のレベルのチームと戦えて楽しかった。来季からJFLを戦う上でも自信になったと思います」。

 JFLでも、この試合と同じように積極的にプレーしたいと話す益子は「個人的には優勝を目指したい」と、意気込みを語る。「今大会でベスト16まで来ることができたという自信もありますし、常に上を目指さないといけないと思っています。満足したら、降格することもあると思ので、やるからには一番を目指したい。上のカテゴリーでも、今大会みたいな活躍を目指したいです」と、この躍進を、さらなる飛躍につなげることを誓った。

(取材・文 河合拓)

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