高円宮杯U-18サッカーリーグ2012プレミアリーグ参入戦
[12.15 プレミアリーグ参入戦 G大阪ユース1-0新潟ユース 埼玉第2G]

　15日、高円宮杯U-18サッカーリーグ チャンピオンシップ プレミアリーグ参入戦が行われ、プリンスリーグ関西1部優勝のガンバ大阪ユース(大阪)とプリンスリーグ北信越1部優勝のアルビレックス新潟ユース(新潟)が激突。G大阪がFW出岡大輝(3年)の決勝ゴールによって1-0で勝ち、プレミアリーグ昇格を決めた。

　関西のJクラブで唯一プリンスリーグに所属していたG大阪が目標のプレミアリーグ昇格を果たした。今回の参入戦で唯一のJユース勢対決。G大阪MF福田浩規主将(3年)は新潟対策について「大きい選手が多くて、堅守速攻。自分たちは枚数をかけて攻撃していくスタイル。くさびを1つ引っ掛けただけで、アルビの速いカウンターにやられてしまうことがリスク、そこは練習で質を高めていった」と説明したが、後半18分に退場者を出しながらも相手をシュートわずか4本に抑えて全国リーグへの切符を勝ち取った。

　果敢な攻め上がりを見せる左DF内田裕斗(2年)のオーバーラップを活かした左サイドからの攻撃や前線へボールを当ててからの攻撃を展開するG大阪に対して、新潟は時折縦に長いボールを入れるが、G大阪DF本屋敷衛(3年)の力強いヘッドに跳ね返されるなどシュートにまで持ち込むことができない。前半31分には右CKからキッカーのMF奥田晃也(3年)が意表を突いたゴロのボールを入れ、DF川口尚紀(3年)がダイレクトでシュートを放つが、惜しくもGK城森康誉(3年)に弾かれ、こぼれ球も押しこむことができない。

　ともに決定打のないまま無得点で前半を終えるかと思われた43分、G大阪が先制した。右サイドを攻め上がったMF小川直毅(2年)がゴール前にクロスを上げる。逆サイドへ流れたボールを内田が頭で折り返すと、出岡が右足で決めた。

　それでも後半18分、G大阪は1年生の10番MF井手口陽介が2枚目の警告を受けて退場。数的不利を強いられてしまう。1人多くなった新潟は左右に動き回るMF井上丈(3年)中心にパスをつないでゴールを目指すが、単調な攻撃でリズムも悪く、相手守備陣を脅かすことができない。G大阪は31分に足首を痛めた福田が負傷交代。中盤のキーマンも失ったが、梅津博徳監督は「こっちが予想していたのとは違って、(新潟は)しっかり最後までつないできてくれた。パワープレーが怖いと思っていたが、ブロックの守備には自信はあった」。イレブンの集中力は落ちず、試合終盤にはほぼ全員で相手の攻撃を跳ね返して守りきった。

　これで関西からはC大阪U-18、京都U-18、神戸U-18に続くプレミアリーグ参入。06年、07年に2年連続で日本クラブユース選手権優勝を果たしている強豪がいよいよ、全国リーグに乗り込む。

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