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[プレミアリーグ参入戦]中国1部無敗Vの広島皆実、徹底したパスワークで対抗も…

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2012プレミアリーグ参入戦
[12.15 プレミアリーグ参入戦 JFAアカデミー福島4-0広島皆実高 埼玉第3G]

 プリンスリーグ中国1部を15勝3分で無敗V。リーグ最少の15失点(2番目に少ない米子北は28失点)の堅守と徹底したポゼッションスタイルで頂点に立った広島皆実高(広島)だが、プレミアリーグ昇格は成らなかった。

 JFAアカデミー福島との一戦は序盤、非常に拮抗した展開。MF東森翔大やMF田中崚平(ともに3年)らを中心としたスピーディーなパスワークで相手を振り回す場面もあった。JFAアカデミー福島の中田康人監督は「想定していた以上に個人のテクニックが高かった」と話し、DF平澤俊輔主将も「広島皆実さんも最初しっかりポゼッションしてきて、さすが中国を無敗で勝ち上がってきたチームだな、ということは感じました」とそのレベルの高さを口にしていたが、広島皆実は前半12分にミスから痛恨の失点。この失点で主導権を失った。守備の切り替えが非常に速い相手の前に苦しいパスが増え、アタッキングサードへ入る前にボールを失ってしまう。

 それでも先制点を献上した後の流れの悪い時間帯を何とか失点せずに乗り切ると、PAやコーナー付近までボールを運ぶ回数を増やしていく。後半11分に再び失点したが、直後に投入されたFW安部誠太郎(2年)が前線で起点となり、また相手の運動量がやや落ちたこともあって、流れのいいパスから決定機をつくり出していた。

 後半19分には安部のラストパスからMF東森翔大(3年)が右足シュート。21分にはショートパスをつないでから安部がシュートへ持ち込み、22分には左サイドでDF2人をかわしたSB岸秀忠(3年)が決定的なラストパスを供給する。徹底してやり続けたパスサッカーでゴールの予感を十分に漂わせていた。ただ、決定機を決めきれずにいると26分に決定的な3点目を決められて突き放されて勝負を決定づけられてしまった。

 広島皆実は全国高校選手権広島県大会準決勝で敗退しているため、3年生にとってはこれがラストゲーム。試合後は熱い応援を繰り広げていた控え部員たちと一緒に記念撮影を行なっていた。来季はもう一度プリンスリーグ中国から全国リーグ昇格を目指して再挑戦。プレミアリーグWEST9位で降格する作陽高(岡山)や立正大淞南高(島根)、米子北高(鳥取)、広島観音高(広島)などとのハイレベルな戦いを勝ち抜くことを目指す。
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