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[クラブW杯]シルバーボールのDFダビド・ルイス「一晩涙を流せば、悔しさを忘れられる」

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[12.16 クラブW杯決勝 コリンチャンス1-0チェルシー 横浜]

 涙は止まらなかった。試合終了のホイッスルが鳴ると、チェルシーのDFダビド・ルイスは、いつもの試合ごと同じように、天を指し、神に祈った。「神への感謝は、良い時も、悪いときもしている」。そう語るブラジル人DFは、目に涙を浮かべ、座り込んだ。

 試合後、敗因を問われたダビド・ルイスは「コリンチャンスとの違いは、ゴールを決めたかどうかだった。チャンスはあったが、それを決めることができずに負けた」と唇を噛んだ。

 準決勝のモンテレイ(3-1)戦でボランチを務め、この試合では本来のCBに入り、堅守を見せた。チームを優勝に導くことはできなかったものの、今大会で彼のパフォーマンスは高く評価され、シルバーボールに選出されている。「個人のパフォーマンスは悪くなかったと思う。シルバーボールを受賞できたからね。幸せではないけれど、コリンチャンスには『おめでとう』と伝えたい」

 世界一になる機会を逃したダビド・ルイスだが、再びクラブW杯に挑戦したいと話す。「ビッグクラブに所属しているんだから、ビッグトーナメントに出場して、タイトルを取りたい」。この敗戦によるショックは、どれくらい長引くかと問われたダビド・ルイスは、「一晩涙を流せば、次の日には忘れられるよ。明日はまた別の日だからね。戦いは続いて行くから、前を向いて行くしかない」と、懸命に気持ちを切り替えた。

 チェルシーは19日に、キャピタルワン杯のリーズ戦が控えており、その後もリーグ戦の連戦が続いていく。この悔しさを晴らすためには、勝利を重ねていくほかない。

(取材・文 河合拓)

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