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[皇后杯]ヤングなでしこ5人先発の浦和は惜敗、猶本「満足できない」

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[12.22 皇后杯準決勝 INAC神戸1-0浦和 NACK]

 第34回皇后杯全日本女子サッカー選手権は22日、NACK5スタジアム大宮で準決勝を行い、2年ぶりの決勝進出を目指した浦和レッズレディースは女王・INAC神戸レオネッサに0-1で敗れた。

 今夏のU-20女子W杯に出場したヤングなでしこ(U-20日本女子代表)のメンバー5人が先発した浦和と、ロンドン五輪に出場したなでしこジャパン(日本女子代表)のメンバー6人が先発したINAC。“ヤングなでしこVSなでしこジャパン”とも言える一戦は、INACが底力を発揮した。

 好パスでチャンスを演出したヤングなでしこのMF猶本光は「手応えはあったけど、それがゴールにつながっていない。得点が取れなければ負けてしまう。それがサッカーだと思う」と悔やんだ。結果的に決勝点となる前半7分の失点は、ヤングなでしこの守護神も務めたGK池田咲紀子のキックミスからFWゴーベル・ヤネズに押し込まれた形。「自分のせいで取られて、申し訳ない気持ちでいっぱい。もっと練習して、成長して、チームに貢献できるようになりたい」と話す池田は涙が止まらなかった。

 浦和はこの日、5シーズン指揮を執った村松浩監督の今季限りでの退任を発表した。「皇后杯が始まる前に選手全員に発表された」という猶本は「私自身もみんなも最後に優勝をプレゼントしたかった」と唇をかんだ。

 なでしこリーグは4位で終え、なでしこリーグカップはグループリーグ敗退。そして皇后杯はベスト4で終わった。「私自身、今シーズンはまったく満足できるものではなかった。チームとして結果を残せなかったのは悔しいし、苦しいシーズンだったけど、課題も見つかって、成長した1年だったと思う」。中盤ではMF澤穂希ともマッチアップした猶本。「弱気になることはなかった。メンタル的には成長したと思う」。なでしこジャパン入りも嘱望される18歳は、悔しさを糧にさらなる飛躍を目指す。

(取材・文 西山紘平)

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