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[大学選手権]阪南大は「右」が工藤の全4発もたらす

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[12.22 大学選手権準々決勝 中央大1-7阪南大 川口]

 7発大勝をおさめた阪南大。前半5分の先制ゴールなどFW工藤光輝(3年=札幌U-18)が決めた4ゴールは全て「右」から生まれた。

「この間の初戦は二見(宏志)と(泉澤)仁のところ(左サイド)が上手くいっていた。自分も無理したほうがいいかなと思っていたけれど、左で行けてて流れもいいし、自分は無理せんとこうかなと。でもきょうは『得点に絡んでやろう』と思っていた」と右SB飯尾竜太朗(4年=神戸U-18、写真)。タイミングよく駆け上がる飯尾とこの日右MFとして起用されたMF泉澤仁(3年=新潟ユース)の2人やオープンスペースを突くFW小池恭一(4年=佐賀東高)が繰り出す「右」からのサイド攻撃で穴を開けられた中央大はCB、SBとのギャップへ飛び込んでくる工藤を捕まえることができずに失点を重ねた。

 工藤は「夏の総理大臣杯(準決勝の)の早稲田戦も(飯尾)竜クンからでしたし、決勝でも竜クンからのボールがドンピシャだったのもある。そこはチームとしてのストロングポイントだと思う。きょうが特別だったのではなく、ずっと春からやってきたことが形になっていると思う」と左を含めてチームとして取り組んできたトレーニングの成果であることを強調する。飯尾は「(左が良かったり、右が良かったりで)逆に相手もわかりづらいと思う」と微笑。ダブルボランチの主力2人をケガで欠くなど中央に課題を残す阪南大だが、両サイドが福岡大との準決勝でも勝利をもたらす力となる。

(取材・文 吉田太郎)
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