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[大学選手権]キャプテンDF鈴木雄也も号泣…王者専修大は8強で姿消す

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[12.22 大学選手権準々決勝 専修大 1-1(PK5-6) 鹿屋体育大 BMWス]

 前年度覇者の専修大は準々決勝で姿を消すこととなった。最終的なシュート数、24-4を見ても分かる通り、専修大が圧倒的に攻め込んだ。だが前半30分に一瞬の隙を突かれ先制を許した専修大。後半ロスタイムにDF萩間大樹(1年=川崎F U-18)が執念の同点弾をぶち込み、何とか延長戦まで持ち込んだが、PK戦の末、敗退が決定した。

 PK戦、先攻の鹿屋体育大は4人がきっちり成功した。専修大の4人目のキッカーとして登場したのはキャプテンのDF鈴木雄也(4年=武相高)。だがシュートは左上に大きく外れてしまった。直後の相手のPKをGK福島春樹(1年=静岡学園高)がストップし、サドンデスまで持ち込んだが、勝利を手にすることは出来なかった。

 試合後、応援団で埋まるスタンドにあいさつに行ったイレブン。だが鈴木は涙をこらえることは出来ず、あいさつもそこそこに、壁にもたれかかり、しばらく動けないほど号泣した。

「相手のやり方は分かっていた。それを崩すか崩さないかの勝負だった。PK戦になるまでに決めたかったですね」。声を絞り出した鈴木は、相手の術中にはまってしまったことを悔やんだ。

 だが専修大にとって、今年最大の目標としていたインカレ連覇はならなかったが、自分たちのサッカーが通用しなかったわけではない。事実、今季の関東リーグ戦では連覇を達成、夏の総理大臣杯では準優勝を果たすなど、着実に強豪校としての階段を上っている。

 この日もスタメン11人のうち、9人が3年生以下と、J注目のMF長澤和輝(3年=八千代高)ら下級生の充実ぶりが目立つ専修大。この経験を生かすであろう彼らのさらなる成長を期待したい。

(取材・文 児玉幸洋)

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