beacon

[皇后杯]INAC神戸が3連覇達成、後半ロスタイムに劇弾

このエントリーをはてなブックマークに追加

[12.24 皇后杯決勝 INAC1-0千葉 NACK]

 第34回皇后杯全日本女子選手権は24日、NACK5スタジアム大宮で決勝を行い、INAC神戸レオネッサとジェフユナイテッド千葉レディースが対戦した。0-0で迎えた後半ロスタイム、日本女子代表(なでしこジャパン)のDF田中明日菜が劇的な決勝点。1-0で競り勝ち、3連覇を達成した。

 準決勝で負傷交代したDF近賀ゆかりが欠場したINACは負傷明けのFW大野忍が先発復帰。前半13分、MFチ・ソヨンが直接FKを狙うも、ゴール左へ外れた。千葉は同19分、DF高橋佐智江の突破からこぼれ球をMF保坂のどかがシュート。しかし、これは惜しくもポストを直撃した。

 ボールポゼッションを高めるINACに対し、千葉は高い位置から果敢にプレッシャーをかける。INACはボール支配率では上回るものの、なかなかチャンスをつくれず、前半をスコアレスで折り返した。

 後半も千葉の運動量は落ちず、積極的なプレスでINACのリズムを崩す。後半18分にはDF甲斐潤子からボールを奪ったFW小川志保がドリブルで独走。GK海堀あゆみと1対1に持ち込むが、右足で放った渾身のシュートはゴール上に外れ、決定的なチャンスを生かせなかった。

 ミスが目立ち、なかなか自分たちのサッカーを展開できないINAC。後半40分、FWゴーベル・ヤネズのスルーパスからFW高瀬愛実が抜け出すが、GKとの1対1から狙ったループシュートは枠を外れる。同41分にはFW川澄奈穂美のシュートがポストを直撃した。

 このまま延長戦突入かと思われたが、INACは後半ロスタイム、左CKがファーサイドに流れたボールを澤が折り返し、こぼれ球を田中明が押し込む決勝点。苦しみながら劇的勝利をもぎ取り、今季限りで退任する星川敬監督にとっても有終の美となる3連覇を達成した。

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
第34回皇后杯全日本女子選手権特集

TOP