[12.27 全日本ユース(U-15)選手権 大宮ジュニアユース4-2新潟ジュニアユース J-GREEN堺]

　試合後はコーチングスタッフやチームメートからややミスの多かった前半について笑顔で“突っ込まれて”いた。それでも大宮アルディージャのMF鈴木大貴は2-2で突入した延長前半7分にチームを決勝へ導く決勝ゴール。PAでの崩しから、スペースへ飛び出し、右サイドの角度のない位置から右足シュートを流し込んだ背番号4は「ああいうプレーが得意なので、自分の特長も出せた得点。あまり得点は決めないんですけど…自分の仕事プラス、得点を決めたことはチームに貢献できたかなと思います」と微笑んだ。

　決定機を演出しながらも、不満の残る内容だった前半。それでも「引きずるタイプではないので切り替えてやりました」と切り替えて、自分のプレーに集中していた。そして試合を決める値千金の一撃。「春の全国大会では全然自分の特長が出せなくて、そこから大舞台でも緊張せずにやろうということで春よりは緊張せずに自分の力を出せていると思う」というMFが決勝でも「平常心」でチームを救うプレーをする。

[写真]延長前半7分、大宮JYの鈴木が決勝ゴール

(取材・文　吉田太郎)