[12.29 天皇杯準決勝 横浜FM0-1柏 国立]

　4大会ぶりの決勝進出を果たした柏レイソルに頼もしい男が帰ってくる。3試合の出場停止処分を受けていたMFレアンドロ・ドミンゲスが元日の決勝から出場可能に。天皇杯4回戦、準々決勝、準決勝と3試合連続で欠場した昨季JリーグMVPがファイナルの舞台で戻ってくる。

　この日、レアンドロの代役を務める形で右サイドハーフに入ったMF水野晃樹は「これでやっとうちのキングが目覚めるとき。散々休んでいたので、彼が爆発するでしょう」と報道陣を笑わせた。「順当に行けば俺が控え」と自虐的に言ったが、「どういう風に使われようが、あと1試合。途中出場で勝負を決める仕事がしたい」と意欲的に語った。

　今季限りで柏を退団する水野には甲府などが獲得に乗り出している。「吹っ切れたというか、今日はやりやすかった。久しぶりにやっていて楽しかった」。そう振り返る水野は「いつもレアンドロの代わりに出ると、彼のプレーを意識しすぎるところがあった。今日は自分らしいプレーができた。もっと早い時期からこれができればよかったんだけど……」。泣いても笑っても、元日決勝が柏での最終戦。先発かどうかは微妙だが、チームの優勝に貢献し、有終の美を飾るつもりだ。

(取材・文　西山紘平)

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