beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

[MOM734]作陽FW三野草太(3年)_「心を強くして」2Gをあげた万能型ストライカー

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 全国高校選手権3回戦 作陽5-2滝川二 フクアリ]

「監督から“ある本”を渡されて。その本にある言葉のおかげで、いい準備ができるようになった」。先制点を含む2得点をあげた殊勲のストライカー・三野草太(3年)は、活躍の“ワケ”をバックパックの中から報道陣に見せてくれた。

 緒戦の前、野村雅之監督から「僕だけ渡された」(三野)という一冊の本。タイトルは『心が「芯から強くなる」83の言葉』で、著者はスポーツドクターの辻秀一氏。某日本代表選手のベストセラーとは似て非なる本だ。「監督に芯の弱さを見抜かれていた」。そんな三野だったが、この本にあるという「結果は常に試合前から決まっている」という言葉に感銘を受け、しっかりと準備をして試合に臨めるようになったと語る。

 県大会では6得点をあげてチーム得点王になった三野だが、2回戦はベンチスタートで、後半17分からの途中出場だった。「連戦(2、3、5日)をどう勝ち抜けるか」(野村監督)考え、そのとき一番いいメンバーを使うことを選手に伝えた。実際、2回戦と3人スタメンを入れ替えて3回戦に臨んだ。三野がスタメンを言い渡されたのは、試合直前。いつ出番が来てもいいように準備をしていたからこそ、チームを勝利に導く活躍ができた。

 ポストプレーでは前線でためをつくり、前を向けば積極的にドリブルをしかけた。この日の1点目は豪快なミドルシュート、2点目はDFラインの裏に抜け出しGKとの1対1を落ち着いて決めた。ミドルシュートといえば、作陽OBであるサンフレッチェ広島のMF青山敏弘の代名詞だ。記者から青山を意識しているか質問されると「憧れの選手。(青山がミドルシュートを決めた)クラブW杯は見ていました。まだまだ近づいてはいないです」。

 5日に行われる準々決勝では、優勝候補の桐光学園(神奈川)と対戦する。得点力が売りの両チームだけに、点の奪い合いが期待できそうだ。「点は取ったけど、内容はまだまだ。シュートの本数は撃っていますけど(5本)、たまたま2点入っただけ」と、2ゴールにも満足していない三野。ストライカーに必須な「落ち着き」を武器に、14日の決勝を目指す。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 奥山典幸)

【特設】高校選手権2012
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

TOP