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[MOM738]京都橘FW小屋松知哉(2年)_目標の得点王へ!首位並ぶ2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 全国高校選手権3回戦 京都橘4-1丸岡 駒場]

 京都の韋駄天、京都橘FW小屋松知哉(2年)が今大会の得点ランキング首位に並ぶ2ゴールでチームを8強へ導いた。まずは前半21分、敵陣中央での浮き球をパートナーのFW仙頭啓矢(3年)がディフェンスラインの背後へ落とすと、50m走5秒8の快足を活かしてDFの前に入り込み、右足で先制ゴールを流し込んだ。「(背後のボールへの反応は)自分の身体の感覚みたいなところもありますし、そこまであまり触れていなかったので、あれで自分のプレーが調子づけたかなと思います」と喜んだ小屋松はさらに後半7分、右サイドから仕掛けた仙頭のラストパスにDFを振りきって走りこむと左足ダイレクトで鮮やかにゴールネットを揺らした。

 これで立正大淞南のFW坂口健太に並ぶ今大会4得点目。「(丸岡は)ディフェンスラインが結構裏をケアしながらやってきていた。マークもついてましたし、なかなか触れなかった」という中でもそのスピードで違いを示した。初戦で負傷した左ふくらはぎと右膝にも負傷を抱える10番は疲労を考慮されて後半23分に交代したが、交代直前の後半21分にも絶妙なタイミングで出したラストパスでFW赤澤祥平(2年)のゴールをアシストするなど、チームの8強進出の立て役者となった。

 今年度、プリンスリーグ関西1部では滝川二戦第2戦でハットトリックを達成し、優勝したG大阪ユース戦第1戦では2ゴールを決めて黒星をつけるなど、2年生ストライカーは高いレベルの相手との対戦でもゴールという結果を残してきた。そのFWは「Jクラブの方が(レベルが)高いけれど、全国で戦っている特別な緊張感がある」という選手権で3試合連続ゴール。米澤一成監督は「(FW仙頭との2トップは全国で)やれると思っていたんですけど、点が取れるまではどうかと思っていました」と語っていたが、その快足と得点能力で指揮官の期待を上回る活躍を続けている。

 小屋松が「全国大会で得点王というのは、自分の中でも目標にしています」とはっきりと口にするように、得点王というタイトルは大きな目標。「注目してもらっている方が、モチベーションも上がります」というFWは「近く見えて遠く感じる」国立進出、そして得点王のタイトルも目指して準々決勝でも大暴れする。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)

【特設】高校選手権2012
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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