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[選手権]本田圭佑以来の4強!!星稜がPK戦で東海大仰星下す

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[1.5 全国高校選手権準々決勝 星稜1-1(PK5-4)東海大仰星 フクアリ]

 第91回全国高校サッカー選手権は5日、各地で準々決勝を行い、フクダ電子アリーナでは星稜(石川)と東海大仰星(大阪)が対戦した。東海大仰星は前半39分、FW田中翔(3年)の2試合連続ゴールで先制したが、星稜も後半17分、途中出場のFW今井渓太(3年)が2戦連発となる同点弾。1-1のままPK戦にもつれ込み、星稜がPK5-4で勝った。星稜はMF本田圭佑(CSKAモスクワ)を擁した04年度大会以来、8大会ぶりの4強入り。国立競技場で行われる12日の準決勝では鵬翔(宮崎)と対戦する。

 星稜は左SBF森下洋平(2年)が累積警告で出場停止のためDF大谷内蒼(3年)が今大会初先発。対する東海大仰星は体調不良で3日の3回戦・長崎総科大附戦(1-0)を欠場したMF江郷下奨(1年)が先発に復帰し、3回戦はボランチだったMF萬雄大(3年)が右サイド、同じくサイドハーフだった田中がFWに戻った。

 開始早々、決定機をつくったのは星稜だった。MF井田遼平(3年)の右クロスからFW采女優輝(3年)がフリーでヘディングシュートを放つが、ゴール右へ。絶好の先制機を逃してしまった。東海大仰星は前半32分にDF中広泰希(3年)の左クロスがそのままクロスバーを直撃。一進一退の攻防は、意外な形で均衡が破れた。

 前半39分、星稜は最終ラインからGK置田竣也(3年)にバックパス。すると守護神がここでまさかのコントロールミスを犯し、東海大仰星のFW日下部孝将(3年)にボールを奪われた。日下部は冷静に横パス。田中が右足で無人のゴールに流し込み、先制点を奪った。

 前半終了間際にミスから先制を許した星稜は後半開始から2人を交代。MF稲垣拓斗(2年)とFW村上駿(3年)を下げ、3回戦の青森山田戦(2-0)で得点したMF寺村介(2年)と今井をピッチに送った。攻勢を強める星稜は後半15分、DF松岡哲(3年)の右クロスに合わせた今井のヘディングシュートはGKにキャッチされるが、同17分に追いついた。

 右サイドを突破した井田のクロスがDFの頭上を越えてファーサイドまで流れ、今井が体ごと押し込んだ。後半から入った今井の2戦連発となる同点ゴール。1-1と試合は振り出しに戻り、終盤は互いに攻め合う激しい攻防となった。

 星稜は後半27分、松岡の右クロスに今井が頭で合わせるが、ゴール上へ。東海大仰星も同31分、スルーパスに反応した日下部がPA内に走り込み、右足で狙ったが、シュートはGK置田が弾き、こぼれ球をDFが懸命にクリアした。後半40分には速攻から東海大仰星が決定機を迎えるが、萬のシュートはポストを直撃。互いに2点目を奪うことができず、試合は1-1のまま延長戦なしのPK戦に突入した。

 PK戦では先攻・東海大仰星の一人目、萬のキックをGK置田がセーブ。その後の4人は成功させたが、後攻の星稜は5人全員がきっちりと決め、PK5-4で国立への切符をもぎ取った。

(取材・文 西山紘平)

【特設】高校選手権2012

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