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[選手権]立正大淞南、エース不在で攻撃力生かせず

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[1.5 全国高校選手権準々決勝 立正大淞南1-3鵬翔 フクアリ]

 全国屈指の攻撃力を持って本大会に臨むはずだった。だが、大会直前に主将のFW林大貴(3年)が鎖骨を骨折。立正大淞南は、エース抜きで本大会に臨むこととなった。

 初戦の八千代戦こそ7-1と大勝をおさめたが、翌日の3回戦旭川実戦ではPK戦で勝利したものの、1得点。この日の準決勝も後半8分に得たPKでの1得点に終わるなど、昨季のプリンスリーグ中国1部で全国トップの67得点を記録した攻撃力を見せることは出来なかった。

 林からキャプテンマークを託されたFW田路大樹(3年)。八千代戦では1得点、この日の試合でもPKを獲得するなど、プレーでチームを引っ張った。だが、「キャプテンとしてこの大会にやってきて、チームを勝たすことが出来なくて悔しい。自分の力不足を感じた」と目標の国立に進めなかったことに無念さをにじませる。

 だが、南健司監督は「結果論になってしまいますが、林がいたらなと思いました」と唇を噛みながらも、「林がいない中でよくやった」とイレブンの労をねぎらう。

 確かにエース不在は痛かった。だが、南監督は「中央突破が通用するのは分かった」と手ごたえも得たと話す。インターハイでも4強に進出するなど、全国屈指の強豪校への階段を着実にのぼる立正大淞南。攻撃的なサッカーを継承しつつ、新たなチーム作りに意欲を見せていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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