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[全日本大学女子選手権]1年生FW植村2発!日本体育大が2連覇!

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[1.6 全日本大学女子選手権決勝 早稲田大1-2日本体育大 国立]

 第21回全日本大学女子サッカー選手権大会決勝が6日、国立競技場で開催され、2連覇を目指す日本体育大(関東2)と2年ぶりVを狙う早稲田大(関東1)が激突。FW植村祥子(1年=藤枝順心高)の2ゴールによって2-1で勝った日体大が2年連続15回目の優勝を果たした。

 前回大会は神奈川大との同校V。日本一を目指して戦ってきた日体大の単独Vを告げるホイッスルが鳴り響くと、ブルーのユニフォームは試合中声を切らすことなく応援歌を歌い続けた控え選手の下へ駆け寄った。そして両手で顔を覆って悔しがる早大イレブンの隣で日体大は歓喜の抱擁を繰り返した。 

 先に試合の流れを掴んだのは日体大。前半12分、左SB藤澤真凛(3年=十文字高)がDF3人の間を豪快なドリブルで打開してラストパス。この折り返しを植村が右足ダイレクトでゴールへ押し込み、先制した。日体大はさらに19分、縦パスでディフェンスラインの背後へ飛び出した植村が、追走するDF2人を振りきって左足シュートをゴール右隅へ流し込んだ。

 U-20女子代表、“ヤングなでしこ”の世界3位に貢献したCB高木ひかり(1年=常葉学園橘高)を擁する早大だが、20分にショートカウンターから植村に決定的な右足シュートを放たれ、24分にも藤澤にサイドを破られるなど苦しい展開。それでもMF谷本晴奈(4年=鳳凰高)の展開力とFW瀬口七海(2年=日ノ本学園高)の突破力を活かして反撃する早大は38分、谷本の右CKを中央でCB千葉梢恵(3年=常盤木学園高)が競り勝つとファーサイドの瀬口が左足ダイレクトでゴールへ突き刺した。

 後半は半ばまで主導権の奪い合いに終始。徐々に流れを引き寄せた早大はショートパスとオープンスペースへの攻撃を交えて攻めるが、17分にディフェンスラインの背後に落ちたボールに反応したFW八木彩香(4年=十文字高)が放った決定的な右足シュートはクロスバーの上方へ。時にディフェンスラインまで下がってスペースを埋めるMF下川沙織主将(4年=神村学園高)と4バックら集中力の高い日体大の守備を崩すことができない。
 
 早大は31分、左サイドからの折り返しを受けたSB石田みなみ(3年=常葉学園橘高)の強烈な右足シュートがゴールを捉えるが、日体大はGK山本有紗(3年=常盤木学園高)が何とか反応してブロック。早大はこぼれ球を詰めようとするものの、日体大はゴールエリアでの身体を張ったディフェンスで同点ゴールを許さない。終盤、前線からの厳しいプレッシャーで早大のミスを誘った日体大は交代出場のFW後藤亜弥(1年=常葉学園橘高)や植村が決定的なシュートを放つなど、押し返して試合終了。前回大会は“悔しい”同点優勝だったが、今回は単独Vで頂点に立った。

(取材・文 吉田太郎)

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