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大怪我から復活目指すDF栗山が誓い、「千葉に対して恩返しがしたい」

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 左ひざの前十字靭帯断裂の大怪我からの復活を目指すDF栗山直樹(←専修大)は、故障を抱える中でも獲得してくれたジェフユナイテッド千葉に対して、恩返しを誓った。

 悪夢だった。昨年7月の総理大臣杯全日本大学トーナメントの日本経済大との初戦。栗山は左ひざ前十字靭帯を断裂すると、7月31日には手術を受け、全治6~8か月との診断を受けた。ただ「2年前から獲りに行っていた」(斉藤テクニカルダイレクター)というクラブは、そんな中でもオファーを取り下げず。9月21日に加入内定を発表した。

「自分が怪我している中でもオファーを取り消さないでくれましたし、いろいろ面倒も見てもらった。もちろん千葉に対して恩返しをしたい。試合に出て勝ち点を積み重ねること。それが一番だと思うので、全力を尽くしたい」

 夏に離脱した栗山だが、専修大は関東リーグ戦1部で2連覇を達成した。だが同学年の中で、プロに進むのは現状栗山のみだ。「キャプテンをやっていた鈴木(雄也)を含めてプロに行けるような選手はいた。その中で自分は運よくプロになれた。そいつらの思いも背負うじゃないですけど、あいつらもプロを目指していると思うので、先にプロの舞台で活躍したいです」。

 憧れのプロの世界に飛び込んだが、厳しい競争が待ち構えている。事実、栗山が3年時に在籍した専修大は関東リーグ1部と全日本大学選手権(インカレ)をW制覇。その時のエースで栗山も千葉を選んだ理由の一つと話すMF町田也真人が加入したが、昨季リーグ戦の出場は7試合にとどまった。「もちろん厳しい世界」と栗山も自覚する。さらに千葉のCBはDF山口智やDF竹内彬といったJ1でも経験豊富なプレーヤーが“壁”となって立ちはだかる。しかし栗山はその壁をすべて認めたうえで、“踏み台”にすることを誓った。

「練習する中で、自分のためになるものを盗んでいけば、成長につながると思います。自分の目標とする選手たちなので、出ることでリスクを伴うと思いますが、挑戦する価値のある壁だと思う。越えていけるように頑張りたい」

 怪我による出遅れの不安はある。だが「自分の良さを練習を出すことで認められるように頑張りたい」と貪欲にアピールを誓う。まずは怪我を完治させることが先決だが、早期復活を誓っていた。

(取材・文 児玉幸洋)

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