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92~94年筑波大以来の関東3連覇目指す専修大、新チーム初の対外試合で新1年生たちが躍動

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[2.10 練習試合 日本高校選抜候補4-3専修大]

 関東大学1部リーグ2連覇中の専修大は、この日が新チームにとって初の対外試合だった。Jクラブが争奪戦を展開中のMF長澤和輝(3年=八千代高)やMF下田北斗(3年=大清水高)、FW仲川輝人(2年=川崎F U-18)、DF北爪健吾(2年=前橋育英高)の全日本大学選抜カルテットや関東大学選抜メンバー7人らが不在だったが、その中で練習参加中の新1年生たちが躍動した。

 特にFW佐藤遵樹(千葉U-18)は源平貴久監督が「思っていた以上に速い」と評するスピードを披露。同じ学年の日本高校選抜候補から今季の「チーム初得点」を含む2得点を挙げれば、同じく新1年生のMF野田卓宏(写真)は大津高(熊本)でチームメートだったGK小川司からPKを決めたほか、技術の高さを随所で発揮してみせた。新シーズンは中盤の核である下田を4-1-2-3システムの攻撃的なポジションで起用するプランがある中、全国的に無名の新1年生MF大戸岬(藤沢清流高)が「久しく大学サッカーにいなかった、大きくて動けるボランチ」(源平監督)とアンカー候補に急浮上するなど、選抜組不在の中で新戦力候補たちがアピールを繰り広げている。

 特に前線は佐藤や浦和ユースから加入するFW中村駿介らが加わり、充実の“補強”。指揮官も長澤、仲川に続く存在たちの加入に今年だけでなく、今後4年間への期待を膨らませていた。すでに逸材の名が並ぶチームだが、Bチームや新1年生からも新たな才能が出現してきそう。92年から94年の筑波大以来となる関東1部リーグ制覇、そして昨年度逃した日本一奪還を狙う専修大からは今年も目を離すことができない。

(取材・文 吉田太郎)

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