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[練習試合]09年U-17W杯出場の東京学芸大SB廣木、大怪我から完全復活の1年に

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[2.17 練習試合 関東大学選抜A 1-3 慶應義塾大 慶應義塾大G]

 MF宇佐美貴史(現ホッフェンハイム)やMF柴崎岳(現鹿島)らとともに09年U-17W杯を戦った東京学芸大DF廣木雄磨(2年=F東京U-18、関東選抜A)が完全復活へ向けた歩みを進めている。廣木は昨年3月、全日本大学選抜のインドネシア遠征中に右足前十字靭帯断裂の重傷。シーズン最終盤に何とか復帰したものの、所属する東京学芸大は接戦を続けて落とすなど関東1部リーグで11位に沈み、2部ヘ降格してしまった。

 それでも自身のコンディションを少しづつ上げてきた廣木は今回全日本選抜入りこそ逃したものの、関東選抜Aに選出されるまで戻してきている。この日は右SBとして先発し、60分間プレー。1対1に自信を持つ守備面では穴をつくらず、1本目の30分間は高い位置で攻撃に絡んだ。現在の状態について本人は「キレだったり、オフェンス面が特になんですけど、パスの判断が遅かったりしている。自分はどんどん上がってクロス上げて、攻撃でいいアピールできたらなと思っている。守備も怪我する前は結構深く行けて、相手に対応できていたんですけど、そこもちょっと感覚が鈍っているというか、甘くなっている部分が自分の中であるので、そこも確かめて、しっかりやって攻撃でどんどん行けたらなと思います」と説明し、よりコンディションを上げていくことを誓っていた。

 全日本大学選抜と対戦する可能性もある3月のデンソーカップチャレンジは、全日本復帰へ向けたアピールの場。「怪我しちゃった部分はしょうがないですけど、なるべく上の選抜でやりたいので、今は自分のパフォーマンスを戻して、ここ(関東選抜)で出すこと。ここで出さなかったら上(全日本選抜)はない」と気合十分の姿勢を見せている。

 チームを1部に昇格させる使命もある今年は、プロ入りへ向けた勝負の1年でもある。「3年で進路も大事なときに来ている。1、2年だと積極的にやってミスしてもいいというのがあったけれど、進路が決まる大切な時期なので、自分の完成度を高めるようにやっていきたい」。大怪我を乗り越えたSBは完全復活を印象づけ、将来のために評価も勝ち取る1年にする。

(取材・文 吉田太郎)

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